11~20集
長安を脱出した長歌は李十四郎と名乗って、㮶州城を守る刺史公孫恒の元で主簿となる。その㮶城に攻めてきているのが東突厥の阿詩勒部。公孫恒と長歌の策謀と奮戦で、何度かは攻撃に耐える。しかし、徹底抗戦することで民衆に犠牲が出ることを厭う公孫恒は開城し自分の首を差し出すことで民衆を守ろうとする。
その交渉相手が阿詩勒部の鷹師を率いる阿詩勒隼。
なんとか長歌に自分の正体を隠そうとしていましたが、もう限界ですなw
公孫恒は李十四郎の正体が李建成の遺児と知って、彼女に後事を託して自死。長歌はそれを受けて、㮶城を開城、民衆の恨みを買う。
阿詩勒隼は奴隷として連行された李長歌を「死んだ」と偽装し、自分の治める草原に置いてますが、彼の周辺も危ない。
大可汗の甥阿詩勒涉尔は、大可汗に彼が唐と通じていると誣告するなど敵意むき出し、李長歌の存在は明らかに危険要素。
一方、人買商人にさらわれた楽嫣は戦乱に紛れてようやく彼らの元から脱出、雲州にたどり着く。しかし、私は公主と名乗っても誰にも信じてもらえず、途方に暮れる。そんな彼女を引き取ったのが織物工場を営む柴娘子。口は悪いが、人のいい彼女のところで「何の役にも立たない」と𠮟られながらも居場所を得ている。
この柴娘子、ここまでの登場人物の中で一番好感を持てるキャラです。
このパタンで老板娘がヒロインを虐待するとか、青楼やら妾やらに売り飛ばそうとするとか言う展開は嫌というほど見てきたんで、みんなが温かく接するのが逆に新鮮。糸をうまくさばけなくてあたふたしてる楽嫣がかわい。趙露思、ただ泣いているだけのお姫様から、民衆の生活を知ってだんだん強くなっていく楽嫣をうまく演じています。
阿詩勒隼と李長歌の方は草原でそれなりにうまくやってます。しかし、長歌が女性だということがか阿詩勒の腹心穆金や長歌の元に引き取られた女奴隷古麗にも分ってしまいます。その理由が、長歌が生理通で倒れ、出血していたからです。先日の「恨君不似江楼月」でも同じですが、女性の生理に関わることを忌避せずにドラマや小説に一つの要素として自然に取り入れていくところは好ましいです。
話はようやく面白さを感じるようになってきたんですが、このドラマ、なんでアニメとか漫画を取り込んですかね?戦闘シーンが始まる!と思ったら、突然パラパラっとアニメか何かに変わってしまってあっという間に終了。腰砕けも甚だしい。
原作の漫画とも全く違う動画だそうで、何の意味がある?場面の転換というくらいならこれまでにも「快侠一枝梅」とで見てるけど、このドラマの使い方は肝心のところが来るとアニメとかを持ち出してきて製作費の縮小かと勘ぐってくれと言わんばかり。
そして楽嫣の消息を求めて、李長歌も皓都も雲州にやってくる。しかし、楽嫣は洛陽を目指す一段と共に雲州を去っていて・・・とすれ違いドラマ。
この間、李世民が皇帝になっています。
阿詩勒部が長安へと軍を進め、阿詩勒隼も軍を率いて出陣。これを知った長歌は後を追いますが、鷹師に戻れと突き放されます。なんとなくいい雰囲気になっていたけど、属する国が違い相いれない二人。
そして長歌は危険をおして李世民のところへ、自ら出陣してきてるんですね~皇帝が💦ここで魏叔玉にも再会。
唐の危機だという一点で李世民への敵討ちは後回しのようです。そして阿詩勒部も大可汗自ら長安攻撃の軍を率いて、両軍が皮を挟んで対峙している20集終わり。
始まったころに比べりゃずいぶん私的には見やすくなったんですが、ここに梁羽生原作の「武当一剣」というストレートな武侠ドラマが始まってしまいました。どれ見てもなんだかな~の状態から、これも調子に乗ってきたし、ぜひ見たいというのも来てくれたのでホッとしてます。せっかく中華ドラマ見るなら、どっこいしょ~でなくて、うきうきと視聴したいと思いますよね~。