江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

陳情令 その2

15~33集

 

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7月の初めに14集まで取り上げて、「今度は16年後に戻ってきたらそこでひとまとめ」と胸算用してたんですが、戻ってくるまでにここまでかかりました。

 魏無羨と藍忘機の出会いからどころか、そもそもの門派間の対立、争いから話が始まって魏無羨が崖落ちして退場、16年たって帰ってくるまで描かれています。

 と言って、別に話がぐずぐずねばねばしているわけではなく、とっとと進んでいく感じはあります。ただ、ストーリを進める登場人物とそうでもないのの区別がつかないままに大勢の登場人物が目の前を通り去っていくのであれ?それ誰だっけ?ってなったことも一度ならず。
 長安十二時辰や九州縹渺録を優先したせいでもあります。

 とにかく、超雑に話をご紹介。前回のレビューではずいぶんミスをやらかしていたのに、今頃気が付いたので、今度も大いに怪しいのですが・・・

 

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 修慶率いる、いや温若寒率いる岐山温氏がほかの四家を襲い、やりたい放題。笑えて来るほどに悪辣な温氏に対抗して四家が手を組んで、温氏を倒すが、今度は清河聶氏、蘭陵金氏が権力を欲をむき出してくる。

 「笑傲江湖」的に言うと、左冷禅を倒したら、岳不羣が~~って感じでしょうかね。

 温家の関係者を捉え、皆殺しにしようとした彼らに反発した魏無羨は、雲夢江氏との縁を切って温情、温寧の姉弟たち温家の生き残りと共に夷陵の山奥に居を定める。

 ところが、この魏無羨、温氏の息子に襲われて姿を消していた間に、笛の音を武器とする強力な技を身につけていた。温若寒の手でゾンビ化した温寧もその笛の音に操られる。魏無羨の新しい能力は陰虎符の持つ力によるものだったが、陰虎符こそ温家を滅ぼしたときに見つからなかった隕鉄の4つ目のかけらではないかと疑惑を持たれている。この魏無羨の笛で操られる「鬼将軍」温寧というのが話のポイントの一つのようです。もともとは気の弱い善良な少年だったんですけどね・・・

 ま、なんとなくこちらは令孤沖の雰囲気。

 夷陵の山奥の隠れ里で温家の生き残りの老人や子どもたちと穏やかに暮らしているうちに、世間では死人を操る恐ろしい「夷陵老祖魏無羨」のイメージが独り歩きして、どんどん怪物化している。

 魏無羨の師姐江厭離が蘭陵金氏の金子軒に嫁ぎ、子どもが生まれ、その1歳の祝いに魏無羨も招かれるが・・・当然のようにここで事件勃発。金子軒と師姐が死んでしまう。
 誕生パーティにろくなことが起こらないというのもお約束ですな。

 実態はともかく、すべては温氏の生き残りと魏無羨の仕業と決めつけて、金氏中心に奴らを倒せ~となったところに魏無羨が現れる。魏無羨は復讐の名目の裏で一同が狙っている陰虎符を投げ出し、それをめぐって殺しあう名門の連中を尻目に崖から飛び降りる。

 それを助けようとする藍忘機、剣で刺し殺したように見せかけて実はそうはしてなかった江澄の目の前で崖の下深く落ちていく魏無羨。で、最初に戻ったわけです。

 魏無羨は2回崖落ち、というか姿を消していますが、その間に何があったのかが重要なポイントのはずなのですが、まだ何も明らかにされていません。どうも死んでたわけでもなさそう?

 ま、崖落ちしたらパワーアップってのはお約束中のお約束ですからw

 

 魏無羨が温家滅亡後の武林の動きに反発し、孤立を深めていくのを案じる藍忘機の感情の動きも出てきて、なるほどこの辺BLの流れかと思うのですが、愛情というのはともかく、もう少し二人の友情をきちんと描いてやってもよかったようにも思います。食い足りないw

 もともと藍忘機大好き~な魏無羨に対して、迷惑顔で表情を変えない藍忘機が気持ちを寄せるようになるという心の動きがもうちょっと細かく描写されててもよかったんじゃないでしょうか。

 というか、同時期に表情変えない仏頂面の恋バナ主人公を張震がやってたりするもんで、つい比べちゃうんですよね。ほんといろいろ比較対象になるものが多くて、気の毒なドラマです。

 

 16年後に話が戻ってきましたが、藍忘機以外の人間には「莫玄羽」と認識されています。彼が魏無羨だと気づいた藍忘機と二人でまたもめごとの中に突っ込んでいくのでしょうが、いったい魏無羨の武功はどこからきたんでしょうかね?ここが楽しみ。