34~50集
「16年後」のストーリはこれまでに放置してきた謎解きも一気に進んで、ぐんと面白い展開になりました。
配信当時、後半に入って評価が高くなったという話も聞きましたが、なるほどそうかと納得。
魏無羨と藍忘機の同性恋という「既成事実」を了解したうえでドラマを見てると制作側が知恵を絞ってるな~と感ずる部分も多いのです。
当初二人の心情的距離を縮めないようにとしているなと感じてたんですが、後半に入って「彼に会えたから、この一生に悔いはない」とそれぞれが独白する演出とか、「藍忘機も夷陵老祖に篭絡された・・・」といやらしい表情で噂をするその他大勢門派の連中とかが出てきて、苦笑。
これ、よくスルーしてもらえたな~と思うところもたくさんですが、最後まで主人公二人は爽やかな友情展開が基本で、個人的には今一つ恋愛関係を連想させにくかった。どうしても評価基準になってしまう「鎮魂」が色気だだ洩れだったせいでしょうかね。
でも、やっぱりこの主役二人の距離が縮まらないことには話が深まらなくて、食い足りなかったのです。その点、前半に比べぐっと距離が近くなったので満足。
16年前からの一連の魏無羨が陥れられた事件の真相も明らかになります。アクションシーンも多く、CGの出来も悪くないのですが、謎解きは武力よりも、主に言葉によって「犯人」に迫っていくのです。 登場人物たちがそれぞれ抱える影の部分も絡んで、単純に「犯人」を追いつめてラストではなかった点も話を面白くしています。
このドラマ、幻仙ドラマだけでなく、武侠ドラマの雰囲気も十分に持ってるんですが、ミステリとしても楽しめました。
それでも、やっぱりこちらの側面だけでは食い足りないのです。元の話を全く知らないならまた違うんでしょうけど。
魏無羨が崖落ちから何を得たかというのがずっと気になってましたが、謎の達人に出会ったわけではなかったようです。こういうパタンもあったかと納得。
最近は、「え?これもう出るの?」とびっくりするぐらい早く中華ドラマが日本に上陸するので、あえて謎解き部分はスルーしてます。
まだ、いくつか疑問も残ってるんですが、そのうち日本で出たら、字幕付きでゆっくり見て納得したいな~と思ってます。
話それますが、日本発売ニュース聞いた時の反応。「え?これもう出るの?」と「え?これも出るの?」と「え?これ、出すの?」では微妙に違いますよね。いや、だいぶ違うかも・・・
ラストは見る人の解釈次第という形。原作で大甘ハッピーエンドの「鎮魂」のラストがドラマではそうならなかったのと同じく、「それから二人は仲良く暮らしました」とはできないでしょうし、原作ファンの思いも無視できないでしょうから、よくがんばりましたというところでしょうか?
ただ、どうしてもこのドラマ「16年」という時間の経過を感じられないのが難点。乳幼児だったキャラが成長して登場してきた以外、主人公たちも含め、まったく時間経過を感じさせないのです。「三生三世十里桃花」と同じで、この点まさに幻仙ドラマw
魏無羨を演じた肖戦、イケメンというよりきれいな子だなと思ったのは、「哦!我的皇帝陛下」で見た時。このドラマのせいもあってか最近大人気。今度は、「青雲志」で李易峰がやった張小凡を演じてる程小東の映画「誅仙」が中秋節に封切られたそうな。
藍忘機の王一博の方は、ドラマ「有翡」で趙麗頴と共演という話。映画はともかく、ドラマはいつ見られることやら・・・
若い俳優たちが次々と伸びてくるのを見るのは楽しみですが、その入れ替わりに今まで「公子」枠とかだった人たちが親世代に移動していくのはちょっと寂しかったりもします。
中華ドラマワールドは今新しい古装劇が出てこないので、しばらく「積読」になっているドラマに専念します。実はこれが一年ぐらいでは見られないくらいいっぱいあるんですよね。それにもう一度見たいと思っててもなかなかその時間がなかったのもあって、何も見るものがない!ということにはなりそうもないです。
演員 角色 配音
肖 戦 飾 魏無羡 路知行
王一博 飾 藍忘机 辺江
孟子義 飾 温情 喬詩語
宣 璐 飾 江厭离 白雪岑
汪卓成 飾 江澄 王凱
于 斌 飾 温寧 李昕
劉海寛 飾 藍曦臣 凌飛
李若彤 飾 藍翼 陸庚宜
陸剣民 飾 江楓眠 湯水雨
黄子騰 飾 藍啓仁 張聞天
修 慶 飾 温若寒 劉琮
沈暁海 飾 金光善
朱賛錦 飾 金光瑶 蘇尚卿
王皓軒 飾 薛洋 劉三木
紀 李 飾 聶怀桑 原音
王翌舟 飾 聶明玦 趙毅
宋継揚 飾 暁星塵 陳張太康
李泊文 飾 宋嵐 蘆力峰
曹煜辰 飾 金子軒 史澤鯤
漆培鑫 飾 金凌 張思王之
鄭繁星 飾 藍思追 陳錦聞
職員
出品人 孫忠懐、王鑫
制作人 方芳、楊夏、張萌、王儲、任強、劉明鉄、王婉寧
監 制 韓志杰
原 著 墨香銅臭
導 演 鄭偉文、陳家霖、劉鎮明、王烛明
編 劇 黄杰、楊夏、鄧窅瑜、馬竞、郭光韵
芸術指導 楊夏、王敏(阿花)
美術設計 姫鵬
動作指導 仇奎、王暁旺、葉威
造型設計 陳同勛
服装設計 陳同勛
視覚特攻 姜超、孫海東