1~6集
待ちかねていた作品がやっと日の目を見た!と早速視聴開始しました。
いや、思ってた以上におもしろいです。
原作は「擇天記」や「将夜」と同じ猫腻なので、ストーリには不安はなかったし、なにより主演が陳道明と張若昀だというので制作開始を聞いたころからずっと楽しみにしてたんですよね。それなのに、ずいぶん待たされた💦
待ってても「外れる」こともあるのですが、これは「大あたり」でした。
張若昀が演じる主人公の范閑は生まれてすぐに殺されかけたところを五竹という黒い目隠しをした青年に助けられる。澹州の范府に引き取られ、京都司南伯范建の私生子という名目でここで育てられる。
その間に毒の使い方やら武功やらを身に着け、やがて京都に出ていくことになる・・・
というと普通のオープニングなんですが、タイムスリップものがだめだということで一ひねりした設定になっています。
原作は読んでないわけですが、どうも現代で死んだ青年が、蘇ったのがこの赤ん坊だというのが元の形だったのか?と推測。ドラマでは、歴史を学ぶ青年が書いているネット小説を青年がそのままドラマとして語るという形になってます。やってきたのは「南慶」という国で、別にタイムスリップしたわけではない。でも、小説世界なので、やりたい放題しても規制の枠にはかからないということでしょうか?規制サイドと制作サイドの知恵比べですね~
現代の知識をもっているので、紅楼夢を「書いて」大人気になったりもしています。現代の価値観を持ち込むし、ネタにもしてます。でも、今のところ、某ドラマのように製塩するだの、輸血するだの、麻雀を作るだの、インスタントラーメン作るだのはしてませんw
澹州の范建の母のもとにいるだけで特に何もしているわけではないのに、あちこちから刺客を送られる范閑。その理由もだんだん明らかになってきます。
亡き母の残した金を稼げる技術が彼女の死後、皇室に接収され、その収入は皇帝にとって重要なものとなっている。その「内庫」を預かる長公主の私生児で宰相の娘になっている林婉儿と范閑を結婚させ、内庫を取り戻させようという話。これに皇帝の跡目を争う太子と二皇子の思惑が絡み、范閑周辺は殺気立ってきています。
本人は鶏肉をくれた娘に一目ぼれして、他の女性とは結婚しないとか言ってますが、この娘が結婚相手なのはお約束。
まだまだ話は始まったところで、そろそろ登場人物が出そろってきたところでしょうか?
その登場人物、配役がちょっと楽しい。
私の目当ては慶帝の陳道明と范閑の張若昀だったのですが、二人ともぴたりとツボにはまった配役で楽しく見ています。
見始めるまで気がつかなかったのですが、女性キャラの配役がおもしろい。
容妃寒香見の李沁が林婉儿を演じてるのを筆頭に、金玉妍の辛芷蕾、炩妃衛嬿婉の李純、恪嬪の劉美彤、博尔济吉特·厄音珠の趙柯と如懿伝の怖い娘娘たちがゾロっと勢ぞろい。(如懿伝、まともに見てないから間違ってるかも・・・)そこに、于曼麗@偽装者の宋鉄、曲碗碗@萌妃駕到の韓玖諾、納蘭明慧@七剣下天山の李小冉という顔ぶれ。
この迫力十分な女性陣と真向対決、というのも面白そうですが、張若昀の范閑は飄々とわたりあってます。
男性キャラでは、呉剛が監察院の院長陳萍萍でずっしりと登場。これを作ってた頃にはたぶん名前も知らなかった肖戦がエンディングも歌って出演、范閑の少年時代を演じる韓昊霖は去年の倚天屠龍記で張無忌の子ども時代をしてました。
このあたりがお馴染みの顔ぶれなんですが、もう一人五竹を演じている佟梦实は今度の神雕侠侶の楊過だそうです・・・ふ~~ん💦
ドラマはまだ始まったばかりで、主人公周辺には謎がいっぱい。その謎がまずまず深まったり、主人公が口八丁で難関を脱したりと、切れの良い展開が楽しいです。
張若昀のキャラも十分に発揮されていて、法医秦明で発揮していた彼独特の演技がまた楽しめました。
皇帝周辺はずっしりと重い権力闘争やってますが、アクションシーンもけっこうあるし、出てくるキャラがみんな立っているし、今のところ范閑周辺はコミカルなシーンも多くて、いろんな意味でドラマにアクセントがついてます。これがないとドラマが単調になってしまうのは否定できないところ。
何よりこれからの展開をワクワク待てるドラマが見られるのがうれしい。
しかし、范閑の母が残したこの開かずの「箱」・・・このシーン見たとたんに別のドラマ思い出して吹き出してしまったのは私だけでしょうか?
ということで、ただいまこのほかに「从前有座霊剣山」「鶴唳華亭」「心霊法医」「時空来電」「舞楽伝奇」視聴中。「十二国記」にはまってたんで、「舞楽伝奇」と「宸汐縁」が進まなかったのです。もう「宸汐縁」は無理かもしれない・・・
これからまだ出て来たらどうしようと「うれしい悲鳴」というところです。