1~10集
まったく情報もなしに見始めた幻仙劇ですが、予想外におもしろい。同じ幻仙劇で、途中でヘタレかけてしまっている「宸汐縁」よりずっと楽しく見ています。
基本は主人公の王陸が仲間たちとともに師父のもとで修業し、英雄として成長していく話のようですが、コミカルな会話やキャラ設定がちょうどいい塩梅に私の好みにはまってるのです。
ところが、このドラマ、何年か前に中日合作か何かでちょっと話題になったアニメと同じ原作なんですね。アニメの方は公開前の宣伝プログラム見ただけで、女性キャラを胸部と臀部だけ異様に強調した造形にしてるアニメはパスだわ~とスルーしてそのまま忘れてました。「国王陛下」というすごい名前の原作者によるネット小説、アニメ、ゲームがすでに制作されているのですね。知らなかったw
いやあ、同じ原作でも扱い方が変わるとこうも変わるのかと思ったのが本音。アニメの方が好みの方もいるでしょうが、私は中身に入る前に撤退してるので中身についての比較は以後しません。
ドラマの主演は、許凱と張榕容。
王陸を演じる許凱は「延禧攻略」の富察傅恒でブレークした人ですが、私は後宮ドラマはほとんど見ない人なので、これも見てない。バラエティで何回か見かけた程度ですが、この役どこか小魚児とか韋小寶的なところのある調子のよいキャラ。「慶余年」の張若昀が演じる主人公の范閑にも同じような雰囲気があるのは、今の流行なんですかね?
張榕容は霊剣派の五長老で王陸の師父の王舞をしていますが、彼女「妖猫伝」の楊貴妃の中の人。私は妖猫伝のときが初めてだったので、今回のようなキレのいいコメディエンヌぶりは予想外でした。
この二人の他にもなじみのある顔ぶれがちらほら。霊剣派の七長老の弟子で腕は立つけどおとぼけキャラの琉璃仙に郭暁婷。あの「少林問道」の李蓁蓁と同じ人とは思えない変身ぶり。
「鎮魂」の祝紅の高雨儿が客棧の老板娘風鈴、彼女の父親で霊剣派掌門風吟が「天下第一」の張是非の郭晋安、「刺客列伝」の李熹子も出てくるようです。
このドラマも元は主人公はタイムスリップしてくる設定だったようですが、そこはぶっ飛ばされてます。
霊剣派の掌門が九州大陸はまもなく流星が火のように降り注いで壊滅すると占ったが、突然現れた彗星がその流星火雨を遮った。その時生まれたのが王陸。彼が18年後、霊剣派の新弟子募集に応じて試験を受けにやってきたところから話が始まります。
主人公を嫌ってあれこれやっては失敗する反派として大明国皇子朱秦と言うのが出てきますが、特に明時代設定と言う感じはないです。
試験の結果、聞宝、朱秦と元々は王陸の書童で裏切って朱秦についた王忠は霊剣派の内門弟子に、王陸の友人となった海雲帆は外門弟子に決まる。王陸は修行界最強の空霊根を持っていることがわかるが、この時代にはその空霊根に対する知識が失われている。それでもいいからとどうにか霊剣派の真伝弟子となり、五長老の王舞が祖父となりました。この王舞、怠け者、いい加減、金に汚く、口は悪いし・・・と相当に厄介な人物。王陸は二年たってもなんの功法も教えられてないが毎日体を鍛え、薬草風呂に入り、机上の学問ではほかの弟子を寄せ付けない存在となっている。
しかし、いい加減なようで王舞は、二年かかってきちんと王陸の体質を改善し、体力を作らせ、必要な知識を身につけさせて、いよいよ武功を教えてやろうというところまで来ました。
そこに海雲帆の命を狙う黒衣の一群が霊剣派に現れる。海雲帆は別の流派軍皇山の権力争いの結果、父母が養子にしていた兄に肉親を殺され、霊剣山に身を隠していた。それを朱秦の裏切りによって襲撃された。でも、もっと奥がありそうです。
この攻撃と朱秦の罠を排除した王陸たちだけど・・・というあたりで第10集。
この辺から話が本格的に動き出した感じです。でも、これ37集なんですよね。まだまだ本筋に入ってない感じなので、ちゃんと終わるのか・・・心配。と、毎度のことなんで、もう終わらなくてもびっくりはしません。