1~32集
時間テーマSFのミステリです。
王天辰の演じる若い警官顧明哲が、15年前に失踪した警官曹征と時間を超えて通話ができる不思議な携帯電話を手に入れたことで、二人が時間を超えて協力し合いながら事件の謎に迫っていくという話になります。
顧明哲の少年時代に友人の少女が殺害された事件が20年後に解決されたことをきっかけに、警察内に「コールドケース」専門班の積案組ができ、そこのチームリーダーとなった何君。彼女は女性差別に苦しみながら、今の地位を勝ち取ってきた人物。その彼女が新人時代に、「刑事になったんだろ?お茶くみなんかするな」と刑事として鍛えていたのが曹征で、彼は事件の捜査中に失踪、その机の中に大金が隠されていたことから、汚職警官とみなされている。当時彼に愛情も抱いていた何君は15年たった今も曹征を探している。
顧明哲自身の父親も近隣の女性を殺したとして捕らえられ、自殺したという過去がある。
という背景のもとに、20年前の事件と現代の時間が絡み合う事件を曹征と顧明哲が携帯電話で情報を交換し合いながら解いていきます。
この間、現代ではそんなに時間が過ぎてませんが、曹征の方は1997年から2003年までの時間が過ぎていきます。2003年に殺害されたらしい曹征は顧明哲の干渉で助かるのでしょうか?
このドラマの設定で、特徴的なのは、顧明哲が曹征に情報を与えたために現在が変わっても顧明哲の記憶には以前の記憶がそのまま残り、二つを比較しながらさらに捜査を進めるというところでしょうか。
最初は「それを言うと歴史が変わってしまう」的なことを言ってた顧明哲ですが、そのうちにやりたい放題にw
時空を超えるといってもわずか20年のことなので、原因と結果がすぐ確かめられるのです。
顧明哲サイドでの捜査、曹征サイドでの捜査がドラマの進行と共に入り組み、互いに影響しあって状況が次々変わっていく。最後には曹征を陥れ、顧明哲の父親を殺した犯人が明らかになります。
そして、歴史が変わる・・・
なんですけどね~これもまたちゃんと終わってない。曹征はどうなった?更なる巨悪が姿も見せたところで大結局。
やれやれ、まただ・・・
このドラマ、韓国のドラマを改変したもので、日本でも「シグナル」というタイトルでドラマが作られているということを教えてもらいました。そちらもこんな終わり方してるんでしょうかねえ?
ドラマ自体は、どんどん変わっていく局面を追っていくのが面白かったんですけどね~なんか食い足りない気分が残った。
主役の顧明哲には唐磚の王天辰、曹征には杜淳。何君には李小冉。
こういうドラマの展開ですから、20年前には子どもだった顧明哲と現代には登場しない曹征を除きほかのキャストの俳優さんたちがみんな20年前と現代を演じているのも見どころの一つでしょうか。かなり無理のある人もありますが、メイクさんががんばってます。
重要なアイテムである携帯電話。当時私もこういうタイプのも使ってたな~と懐かしく見てました。モトローラーではなかったですけど、たった20年の間にここまで変わったんですね。 もう一つ、刑事課に配属されたばかりの何君が、「小警花」と呼ばれて「たばこ買って来い」「会議室にお茶もって来い」と差別的な扱いを受けていたのが、現在では有能な刑事と認められ、「積案組」を任せられるまでになってること。ここに至るまでの何君の戦いを思わずにはいられませんでした。
携帯電話からスマホへの進化ほどに、女性も男性も人として同等に生きられる社会になっているのかと考えてしまう視聴後でした。
演 員 角色
李小冉 飾 何君
杜 淳 飾 曹征
王天辰 飾 顾明哲
任 杰 飾 何君妈妈
于 洋 飾 老林
韩烨洲 飾 赵建雄
王紫逸 飾 张斌
毛 凡 飾 于清风
张 春 飾 马石头
吴青山 飾 姜峰
赵建雄 飾 韩烨洲
孙宏韬 飾 王新
焦 刚 飾 刘康生
谢 园 飾 老局长
成方旭 飾 卢小北
職員
制作人 权香兰
導 演 韩曾光
美術設計 马啸
造型設計 郭晓燕
服装設計 国立萍