江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

北霊少年志之大主宰 その2

15~31集

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 ざっくり北蒼霊院を舞台にした戦いと白馬城を舞台にした戦いの二つをメインに話が進みました。どっと事件が起こって、どっと新しいキャラが出て、どっと退場していきました。その割には、話に起伏が少ない感じがするのはなぜかというと私好みの視点になるキャラがいないからでしょうか?まあ、その中で比較的注目してるのが、柳慕白。

 

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 主人公の牧塵と柳域の小主柳慕白の関係は、物語のスタート時にはともに成長してきた友人でしたが、黒龍族の罠によって流域が壊滅、慕白の父が牧塵によって死んでしまったことで、慕白の意識がブラック化。牧塵がずっと兄弟、親友と言い続けるほどに慕白は流域復興を思い詰めていく。一方で牧塵は出会う達人やら長老やらから次々新しい能力を授けられていく。

 これ、「射鵰英雄伝」の郭靖と楊康ですよね。

 そして、こちらの「楊康」柳慕白にも献身的な「穆念慈」唐芊儿がいて、失意の彼を励まし面倒をこまごまと見続けています。

 牧塵の視力を回復するためにやってきた北蒼霊院にも天邪神のスパイがもぐりこんでいて、それは誰かという話が一つ。そのスパイに自ら売り込んで、果てはスパイを殺して成り代わるとか真っ黒け。

 彼らの動きによって窮地に追い込まれた北蒼霊院だったが、霊渓院長が命を代償に攻めてきた敵を排除することに成功。見えたり見えなかったりした牧塵の視力も回復。牧塵の体の中の浮屠塔に閉じ込められていた九幽もそこから自由になり人間の形をした九幽冥雀に進化。

 霊渓院長は死に際して、牧塵こそ霊境の大主宰、その能力を覚醒するために白馬城にいって白龍至尊を探せと言い残す。

 で洛璃と九幽と共に白馬城に向かう牧塵。素直に振り回されてますw

 白馬城では白龍を復活させることに成功するが、黒龍に倒されてしまう。居合わせた柳慕白も黒龍の一撃で姿を消す。死に臨んだ白龍は牧塵に「白龍の力」を伝える。

 大須弥魔柱を得て力を増した黒龍は北蒼霊院を攻撃、危うしというところで白龍の力を得た牧塵たちが現れて、撃退。

 

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 北蒼霊院は沈蒼生を新しい院長に選ぶ。牧塵は九幽が不死鳥に進化するために必要な情報を探しに神獣之原へと出発。洛璃は洛神族に帰り、血霊子との結婚を回避するために洛神族の聖女になろうとする。

 牧塵は柳慕白の「死」を自分を助けて犠牲になったと唐芊儿に告げると、彼女は柳慕白を瓦礫から探し出す。彼女と結婚して、ひっそりと暮らそうと約束。

 そこに天邪神の義娘温清璇が現れて、再び柳慕白を従わせる。突然の裏切りに信じられない唐芊儿は彼らの後を追う。やっぱり「楊康」w

 

 とにかく話の展開は早い。立て続けにいろんなキャラだのグッズだのが登場してきて、覚えきれないうちに退場していきます。アクションシーンも少なくないのです。とにかく牧塵というキャラを育てていくゲーム展開。「武動乾坤」ほどの派手さは画面にないのですが、「通貨」だけは一緒のキラキラジェムで笑っちゃいました。

 ただ、王源@牧塵と欧陽娜娜@洛璃の恋愛エピソードはどうにも幼く見えて、子ども同士が結婚どうのと言ってるようなおさまりの悪さを感じてしまいます。

 今度は洛神族の地を舞台に血霊子との結婚を迫られる洛璃という話になるはず。キャラへの思い入れが少ない分さらっと見られるんで、現在これを先にクリアしてしまうつもり。

 

 日本放送でも「陳情令」が昨夜スタート、他にも以前とは比べられない数の中華ドラマが流れているのでテレビをフォローするだけでも結構大変です。まあ日本語で見たいと思うのは中文でも視聴済み、中文で投げ出したのはやっぱりどうでもいい・・・問題は、日本で出たら見てみるかと思っていた分です。これも少なくないんですよね~とはいっても、一日中中華ドラマ見てるわけにもいかないんで、見るか見ないかさっさと判断して仕訳けていく「野生の勘」を養う必要を感じる今日この頃。

 中華ドラマ見始めたころは、なんでもいいや~と今なら守備範囲外とスルーするようなトレンディドラマとかも見てたのが嘘のようです。

 韓流ドラマに比べて、古装劇が入ってくる割合が高いのもうれしいところ。作品の質と層が厚く多様になれば、中華ドラマのファン層も広がり、文化交流を深める一端にもなると思うのです。この傾向がもっと広がるといいと思うのです。