江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

民国奇探 その1

 1~12集

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 いや、特に見る気はなかったんですがw
 民国期の上海租界を舞台にした軽喜劇風味のミステリということなので、ちょっと様子見してみたら、なんというかするっと配信分クリアしてしまいました。要はあんまり集中してみなくても見られる、多少わからないところがあってもそのままでもなんとかなるということでしょうか?

 その割には、1~2集ごとに事件が起こって、きちんと解決していきます。タイプ的には「名探偵コナン」のような作り。一つ一つの事件の影に黒幕があるというところも似ています。

 発生する事件は密室殺人、十字架につるされた神父、映画館で上映中に殺害された人気スターとか結構オーソドックス。吸血鬼が出たとか人体が燃えるとか猟奇的な部分もありますが、ホラーとはほど遠いからりとした作風です。

 

 主人公グループは三人。イギリスに留学して化学と生物学の学位を得た路垚を胡一天。抜群の推理力と行動力を持つ天才肌、だけど多分に変人の要素。先日まで見てた「絶代双驕」の花無缺よりキャラにあってると思います。

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 その路垚を容疑者として捕らえたのが新任の巡捕房探長の喬楚生。路垚は彼の推理力に目を付けた喬楚生に顧問として捜査にかかわるように求められるというよくある流れ。この喬楚生を演じるのは張雲龍、この人「古剣奇譚」で黒猫の黒曜やってた俳優さん。けっこうあちこちで見かける気がしますが、主役級で出てきたのは初めて見るかもしれない。
 喬楚生にはもう一つ町を牛耳る青龍幇の幇主白啓礼の右腕の四爺という顔があります。

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 もう一人、喬楚生のボスの娘で、父親に反発して家を出て新聞記者をしている白幼寧というのがけたたましく登場。正義感が強く、青龍幇の幇主である父親を否定しているのに、その父親の威光で警察にフリーパスで入り込めたりしているのが笑止千万。捜査に割り込んでくるばかりか、家出して住処のない彼女は路垚のアパートに乗り込んでくる。

 どうも民国舞台の探偵ものの主人公は、居候に苦労する話が多い気がする・・・
 この白幼寧は肖燕が演じてますが、自己中なわがまま娘には見えるけれど、「有能な記者」にはとても見えない。もう少し落ち着いたキャラに作れなかったんでしょうかねえ。

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 ともかくこの三人がチームになって、租界で起こる事件に右往左往しています。そして、この一つ一つの事件の背景には租界の権益をめぐる西洋人たちと白老大の緊張関係があるということも見えてきました。路垚はまだはっきり知らされていませんが、租界の江湖の人間には白老大の四爺として知られている喬楚生が警察官になった背景というのにも何かありそうです。

 20世紀初めの上海の租界が舞台で、撮影地は上海影視基地と横店影視城。つまり見覚えのあるところがずらっとw
 そういうのを見てるのも楽しいです。

 全36集で3分の1を見終わりました。

 去年、過去作を含めて4本民国時代を舞台にしたミステリ見たし、どうも増えてきている気もするので、カテゴリに「民国探案もの」とか「民国ミステリ」とかいうの作った方がいいかな~と思ってるところです。
 「中華なミステリ」でもいいか・・・