江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

成化十四年 その1

1~20集

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 成化十四年って1478年?何があったんですかね?

 成龍が監制ということで話題になっています。実際に現場にも顔を出して、若い俳優たちに技術指導してる動画も流れています。緊張するなよとか言ってますが、そりゃ緊張するでしょw

 

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 タイトルになっている成化十四年、これから日本でも出る「大明風華」で張藝興が演じた英宗正統帝の息子憲宗成化帝の時代になります。この時代を舞台にした作品というと滝口琳々さん作の「新☆再生縁」が日本では一番知られている気がします。こちらにも出てきた萬貴妃とかも出てくるので、読者には親しみやすいかもしれないです。

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 憲宗というのは宦官のスパイ組織西廠を設置し、道士を重用し、萬貴妃を溺愛して跳梁させて朝廷を混乱させた皇帝なので、後宮ドラマになる要素もたっぷり・・・幸いにして、私が触れたこの時代を取り扱った作品はどれもそうなっていないので、好ましいです。

 

 ドラマの方は、下級官吏の唐泛が錦衣衛の隋州と共に事件解決に活躍するという物語にまずはなっています。

 

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 唐泛は天才的な推理能力を持った順天府の六品推官。

 

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 隋州は錦衣衛の総旗で、萬貴妃と対立する太后の血縁だが上司からは疎まれている。

 

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 ここにもう一人、憲宗が設置した西廠を預かる汪植が加わります。汪植というと憲宗をバックに権力をふるった奸臣として知られています。ここでは萬貴妃に養育され、彼女や皇帝の寵愛をバックにはしていますが、他の官僚たちよりはよほど清廉潔白な若き重臣に見えています。

 唐泛やその仲間たちともほぼ友人関係に近い関係を築いています。もっとも腹の底は全く見えない。汪植は唐泛たちに見せる顔と朝廷で見せる顔が全く違うので、これからどう化けていくのかが楽しみです。

 唐泛の周辺にはこの二人のほか、最近のドラマでは必ず一人はいる超絶的な記憶力を持つ少女冬児、名医の裴淮、草原から来た朵儿拉などがいて、楽しい仲間たちを構成しています。登場人物のキャラ付けはしっかりくっきりしているので、いったん顔と名前を覚えたら、区別がつかないという感じにはなりません。

 このメンバーに皇帝周辺の人間たち、怪しげな道士なんかが絡んで、話を作っていくはずです。このベースに萬貴妃と太后、西廠と東廠、皇帝と官僚等の対立があると勝手に推測しています。

 ドラマ開始の数回は人間関係の紹介という印象が強くて、なかなか波に乗れませんでした。本格的に話が動き出すとテンポもよく、謎の提起も分かりやすいので、楽しんで見られるようになりました。

 一番困ったのは顔なじみのない主役唐泛が何度も何度も衣装とヘアスタイルを変えることでしょうか。それこそ後宮ドラマの娘娘なみ。「清平楽」あたりよりはよほど衣装持ちのようです。

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 衣装のデザインも悪くないのですが、ときどきすごい被り物とかも出てきます。

 

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 演員的に、私が初めからわかっていたのは萬貴妃の賈静雯のほか李立群、王茂蕾、趙陽の4人どまり。賈静雯、李立群、唐泛の官鴻、隋州の傅孟柏など台湾の演員が多いのが特徴でしょうか。官鴻、2018年版の流星花園で花沢類やってたそうですが、そっち方面は見てないのでこれがお初。

 それにしても最近のドラマ、古装時装にかかわらず美食ネタぶち込んでくるのが定番になってきましたね~それも、ほぼみんな「舌尖上的中国」風でw