7~23集
好みでない方向に転がっていきそうな不安から早めにひとまとめしましたが、半分過ぎました。
話の展開はほぼ予想通り。あまりにも予想通りなので、ネタバレ避けようという感じにもなりませんw
まあ、私がいやだな~と思っていたようなお涙頂戴ドラマにはならなかったのでここまでやってきました。
夏遠の未婚妻于小卉は、郝小強の非合法も庶民の犠牲も何も気にしないやり口に一度は反発するものの彼の語る理想に同調、自ら進んで暗黒面に落ちていく。彼女の感情と思考がどんどん変わっていくのを見せる于小卉の中の人鄧家佳の演技が良かったです。
変わっていく彼女に対して、それが理解できず戸惑う夏遠。こういう石頭タイプの演技は王凱のお手の物ですかねw
一方の楊建秋、無学だが都会で就職したいと兄を頼って出てきた純朴な娘。お嬢様育ちの兄嫁はこの妹や夫の両親を嫌っている。
楊建秋は兄建群が捜査局のリーダーという立場を利用される。彼女が働くことになった 北江発展銀行の上司孫銘や趙海清が必要とするのは学歴もない農村籍の彼女自身ではなく、その立場です。
不正融資に責任者として署名させ、実社会を知らない都会に出てきたばかりの彼女を言いくるめて多額の金を受け取らせた上司たちが狙うのは楊建群。
楊建群もそれに気づき、何度も妹を引き戻そうとするが、大金を手にして不相応なマンションも購入、戸籍も手に入れてやるなどとおいしい言葉を吹き込まれて舞い上がってる妹には通じない。さらには妻までが楊建秋の言葉で、株の取引に手を出している。
この二人の若い女性、片方は都会で育ち教育もある、もう片方は農村育ちで学歴もない。という対比がありますが、共に人の口車に乗せられて不正行為に手を付けていきます。于小卉は自ら望んで、楊建秋は利用されて、という違いはあれど、犯罪行為であることに違いはない。
克瑞製薬のボス王柏林が企んだ株の不正工作を捜査していた公安が王柏林とその一味を逮捕しようと一斉に行動開始。
株価操作に利用された郝小強と于小卉は逮捕され、王柏林のダミー会社の社長たちも逮捕されます。
追いつめられた王柏林は、妹が不正行為に関係し多額の現金を受け取っていたことを利用して楊建群に自分を逃がせと強要します。
婚約者を逮捕した夏遠と妹を助けるために王柏林を逃がす楊建群が対比されます。
夏遠は師父として慕ってきた楊建群への疑念を持つようになります。
そして、そのことに楊建群も気づいている・・・
6年が過ぎます。
刑期を終えて出所した于小卉は姿を消してしまう。
楊建秋はなお銀行で働いている。彼女は兄を難しい立場に追いやったということはわかっていても、それが兄にとってどういう意味を持つのかを理解できていないようです。
夏遠も刑偵支隊長になり、かつての楊建群の地位についています。
そんな時に王柏林がアメリカの永住権を得ようとしているという情報が入り、再びチームを結成して彼を逮捕しようと動き出します。張り切る夏遠や呉稼琪たちに対して、複雑な表情の楊建群。
夏遠や呉稼琪はロスアンジェルスに飛んで、アメリカ当局の協力を得ようとしますが、うまくいかない。
というところで、話はアメリカ編に入ったようです。
アメリカでは先に逃がしていた妻子や最初に殺された銭程の息子もいて、良い生活を送っています。ロケ地を見るとケニアとかチェコとかあるようなんですが、「人民的名義」で中国を脱出した汚職官僚がみじめな扱いを受けた挙句にアフリカで殺されるという話を思い出しました。さて、王柏林の運命は?
この後、アメリカの永住権を得た王柏林をどう中国に引き戻すのか、楊建群はどう動くのか、きっと帰ってくる于小卉は?というあたりがポイントでしょうか?
キャスト的には、6年後の方が落ち着きがいいです。冒頭での王凱の夏遠にしても、王鷗の呉稼琪にしても、ちょっとキャラが若すぎる感じでしたから、これからの方がおさまりがいい感じ。