30~43集
また更新一日お休みなので、一区切り。
どうしようもなく自己中でけたたましく登場した張妼晗の存在がドラマを変な方向にもっていかないかと心配しましたが、そういうこともなくやはり仁宗期の政治と官僚たちの動き、仁宗の家庭生活を中心にわりに淡々とした感じで話が進んでいます。
長いドラマなので、ドラマ内の時間の進み具合もかなりゆっくり。突然16年後に飛んだりはしませんw
仁宗趙禎という人は、少年期には誰が母親なのかも知らされず、皇帝となってからも子どもたちが次々と夭折するという家庭的には恵まれない人でした。その不幸が次々と仁宗を襲ってくるという話が続く今回視聴分。
女性関係も華やかに・・・と言う感じでもないし、なんだか内憂外患って気分の仁宗周りw
張妼晗の娘も、苗心禾の生んだ男子も世を去ります。この男子の死はイコール皇帝の跡継ぎが不在になるということを意味し、重臣たちにも動揺が走ります。
その朝廷では、政治の刷新を目指す勢力と旧勢力の対立が続いています。中央と地方を行ったり来たりしている范仲淹たち、歴史の本なんかだと仁宗の逆鱗に触れて左遷とかされていても、このドラマでは基本的に信頼関係は崩れていません。
もと梁帝@琅琊榜之風起長林の范仲淹が好ましい。
そして、夏竦が范仲淹や欧陽脩たちを排除しようという企みが大きくなってきます。彼は自分の愛人が張妼晗の信頼を得ていることも利用し、重臣サイドと後宮サイドから政治の実権を握ろうとうごめいています。この夏竦周辺にはろくなメンバーそろってない気もしますが・・・
夏竦はもと沈追@琅琊榜ですが、今回は悪い人。
仁宗の後宮。皇后曹丹姝は管理者権力者であっても、やはり彼女は仁宗にとって家庭を共に築いていく妻ではなく、国母として正しい行動を求められて、自分でもそう自分を律しています。だから、張妼晗以外の妃嬪たちとの間はもめようもない感じです。苗心禾は乳兄妹で六哥哥と仁宗を呼んで育ってきた特別な関係だし、最初の子福康公主徽柔も夭折した男子も生んでいますが、控えめで穏やかな性格。
そこに一人、教養もなく有力な実家もない張妼晗が猛々しく入り込んだことになります。こういうウザいのはリアルでも絶対にお付き合いしたくないのですが、そういう弱さをはた迷惑な自己中な言動で隠しているのかもしれません。
皇后初めよくできた女性がそろう後宮に、自分にだけしか頼れない張妼晗を置くことでエゴを満足させてるのか?と勘ぐったりするw
後宮ではもう一人ポイントになる福康公主徽柔。彼女と仁宗母の実家の李家の性格だけは良さそうな息子との縁談までもう少しというところでしょうか?
この徽柔が二人だけの時は「哥哥」と呼ぶ大監梁怀吉に「なぜ宮中に入ることになったのか」と聞いた場面、家が困窮していたと答える梁怀吉だが、どうしても「貧しい」ということが理解できない徽柔にマリー・アントワネットを連想したりするのですが、ここに絶望的な断絶というものが見えています。
こちら部分はともかく、政界方面では范仲淹も晏殊も都から姿を消している間に、実権を握ろうとする夏竦たちをじっと見ている張茂則が怖いw
葉祖新のこういう落ち着いた役初めて見た気がします。
この一休みを挟んで、残りが約3分の1。でも、今月半ばにはもう大結局ですか・・・