39~48集(大結局)
学園もの系幻玄ドラマ?で始まって、意外に武侠ドラマだわ~となって、他国制圧して天下統一めざす架空歴史の雰囲気になり、最後はまだやっぱり武侠ドラマ?で大結局。
物語の展開も、人間関係を初めあっち行きこっち行きと、結構視聴者を振り回してくれました。
路平の六魄貫通之力というのは生まれながらのもので、そういう「超能力」を持って生まれた路平が「普通の人間」として暮らしていけるように両親が彼の能力を封じたことが明らかになる。山海楼が彼を捕らえていたのは、彼の血を使って他の人間に六魄貫通之力を持たせるようにしようという目的でした。
自分の出自も能力も明らかになった路平が自分の進む道を模索していく話と、山海楼の陰謀、朔国皇帝の野望に対抗していく話、路平と秦桑、莫林と蘇唐、燕西凡と凌子嫣の三組のロマンスを絡めながら展開。
山海楼の目的が江湖制覇、武林制覇なら武侠ドラマ、人界とか仙境制覇とかなら幻玄ドラマだと思うのですが、このドラマ他国を倒して天下統一を図る朔国皇帝の思惑とそのために滅ぼされそうになっている澹国王の叔父が山海楼楼主劉松なのでまた違った種類の色合いを見せています。
つまるところ、この朔国の皇帝と澹国の劉松が江湖の勢力やら幻玄系学園の実力者なんかを利用しまくって争い、朔国が最後にすべてを呑み込んで行くという架空歴史もの展開に。
朔国皇帝翟容が一番の悪者なんですが、ラスボスというわけではない。やっぱりラスボスは劉松で、こちらはこちらで武侠ドラマの決着。
それをしたのは、路平、燕西凡、蘇唐、莫林の摘風堂の4人。でも、燕西凡はこの後、朔国の重臣として朝廷に仕え、路平たちは去っていくことになります。
路平は両親の仇翟容を一度は襲いましたが、天下泰平のためにそれを放棄する決意をしています。もう一人の仇燕秋辞はすでに討ち果たし、その子である西凡は路平への復讐を放棄し友情を選んでいます。
これがドラマの言う「天醒之路」ということでしょうか?
ところが、皇帝翟容はそんなに好人物ではない。むしろ冷酷で傲慢な覇王です。自分の企みのせいで邪悪な存在となった劉松と山海楼は覇業の邪魔と、これをつぶすのに路平たちをさんざん利用したけれど、いったん用済みとなれば皇帝暗殺犯として殺害を命じるような帝王です。その下で将軍となった燕西凡に、何か「韓信」とか「呂布」とかの匂いがしないでもない。
路平は燕西凡とは別の道を選び、江湖に隠れ、庶民を助けることを選ぶ。
もう二度と会うこともないだろうと別れた二人ですが、摘風堂の仲間は永遠と軍を率いる西凡を陰に助けている。最後に西凡の前に姿を見せた路平は最初の仮面をつけた「盗聖」の姿。
それぞれが天下泰平、庶民の幸せのために頑張っていこうというのが「天醒之路」? ここで終わって正解ですかね?
まあ、この後作るとしたら盗聖路平の冒険ストーリならまだいいけど、朔国皇帝翟容が己の欲望むき出しに圧政をして国が再び乱れるとか、粛清される燕西凡たちとか楽しい物語にはなりそうもない気がする。
それにしても「将夜2」を捨てて、こちらを選んだ陳飛宇は正解だったんでしょうか?
演 員 角色
陈飞宇 飾 路平
熊梓淇 飾 燕西凡
程 潇 飾 秦桑
邓恩熙 飾 苏唐
虞祎杰 飾 莫林
尚 璇 飾 凌子嫣
谢君豪 飾 郭有道/郭无术
王嘉宁 飾 楚敏
金泽灏 飾 秦琪
肖顺尧 飾 刘松
温升豪 飾 文歌成
丁子峻 飾 翟容
吴廷烨 飾 严瑾
赵奕欢 飾 金如玉
谢佳见 飾 吕沉风
徐洁儿 飾 邵音初
黄海冰 飾 冷休谈
张天霖 飾 燕秋辞
闪蓝桥 飾 许唯风
李进荣 飾 李遥天
节 冰 飾 夏博简
王鹏翔 飾 闻瑞
職員
出品人 龚宇、徐康、毛攀锋、刘瑞雪、徐天福
監 制 王晓晖、陈嘉上
原 著 蝴蝶蓝
導 演 黄伟杰、何振华、苏志永、马华干
編 劇 李晶凌、江莱、肖鸥凌、肖娴婧、张煦
美術設計 南楠
動作指導 陈伟滔
造型設計 高斌
服装設計 朝克毕力格