江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

民初奇人伝 その2

9~18集

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 北京から雲南省昆明そして広州へと舞台が移りました。

 ロケとセットにかなりお金かけてるのがじわじわと来ます。やっぱりCGとブルースクリーンだけでは出せない厚みがありますね。

 ちらっとだけ出た柯書の故郷がここだとか、さすがです。これからもっと出てくるとは思いますが・・・

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 華民初の持巻人としての任務は、外八行の各行を解散することです。行首の八人だけに「はい、解散!ごくろうさん」というわけではなく、その所属員それぞれが普通人として生きていく手立てを講じなければならず、大変な事業です。

 その第一として、裏切り者章羽を追放した後の仙流行と金綉娘の商女行を解散し、鐘家の力も借りて、解散後の道筋を立てます。
 余談ながら、章羽@修慶、命は助けられてるので、もう一度登場期待してもいいかな?

 

 民初たちを抹殺しようとした栾督办ですが、外八行が北京から出ていくと知って、スルーすることにしたようですが、彼の配下方遠極は、あくまでも民初たちを追って雲南にやってきました。

 

 次に雲南にある希水の易陽行を解散させようと考える民初たちの前に、助けを求める楓茗が現れる。彼女は雲南の亡くなった滇南司令薛将軍の妹で将軍の遺言を持っている。この遺言を手に入れて、将軍の遺志を継ぐという名目で軍権をわがものにしようという軍人たちに狙われている。あくまでも薛将軍の遺志を大切にしようとする楊照山と民初たちが協力して、無事に楓茗が将軍の遺書を発表できるように働くことになります。

 このミッションにかかわって、希水の易陽行の本拠地三野坡は方遠極によって壊滅、花谷の千手行も行主たちが殺されてしまいます。

 

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 そして、華民初の出生、諦听行の行首六耳の正体等の謎が一つ一つ解かれていきます。まあ、民初にしても鐘瑶にしても外八行と無関係ということはあり得ない。

 薛将軍の遺書は、滇南軍に対して、軍権を放棄し、政権を民衆に返せという内容ですが、爆弾テロも無事に回避し、各将軍たちがこれに応えることで無事にミッションクリア。

 

 千手行の解散も無事に達成し、易陽行にはもはや希水しか生存者がいないので残りは四行となりました。

 

 民初が持つ十行者絵巻の対となる于万山河絵巻の中の一つが広州の白錦という人物の手にあるということを、諦听行が知らせてきて、今度は広州へと移動します。

 広州には商女行を解散した金綉娘たちもすでにそろっていて、これから広州でも話になります。

 

 今回視聴分では、千手行の本拠地千陽坊の造形が素晴らしかったです。

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 三野坡の戦いでは大規模な水中シーンとか爆発シーン、千陽坊攻撃の砲撃とかの迫力も十分。最近、むだに水中でするラブシーンとか見かけますが、こちらにはそういうむだはなく十分満足のできる構成でした。

 親世代の因縁話とか民初を挟んだ鐘瑶と希水の三角関係とかも過度に深入りしない感じなので、許容範囲。

 

 このドラマ、海報にも見られるように元は「外八行」というタイトルだったそうですが、「老九門」と被るというので変更になったとか・・・まあキャラや組織の設定なんかに似た雰囲気がなくもないです。

 老九門ではなんで若い張啓山があんなに勢力持ってるのか疑問でしたが、こちらの華民初は全くのど素人からいきなり外八行のボスになり、戸惑いながらも役目を果たすうちに成長していくという設定です。でも、やっぱり昨日までただの学生だったのに、出来すぎって感じはするw

 

 現在、若い演員中心のドラマ3本を並行してみてますが、やはりダントツでこれがおもしろい。さすが陳凱歌というべきでしょうか?