1~9集
任嘉倫と張慧雯主演のまあ武侠ドラマです。
張慧雯は「琅琊榜之風起長林」で林奚を演じてました。任嘉倫は最近主役で出てた「秋蝉」というのがありましたが、私は見てない。ヘアスタイルが変だという印象しか残ってないw 私が見てたのはそのもうひとつ前の「錦衣之下」ですが、途中でストップしたまま。
という二人の主演ですが、演じるキャラの印象はこれらとはずいぶん違います。顔がこわばってないw
任嘉倫が演じる林敬は刺客に襲われている龍吟城の二小姐容婳を助けます。言い争いしながらもだんだんと仲良くなって、恋仲に。二人ともキャッキャとしたキャラです。
この龍吟城には姉容夙がいますが、父の容靖沣の次期の城主の地位を狙う容夙は妹に刺客を差し向けたりして対抗心むき出し。父親もそれを知っています。といっても妹の方もやる気なら受けて立つ!というわけで緊張感のある姉妹。
龍吟城に紛れ込んだ林敬は容靖沣に認められ、容夙たちには怪しまれかつ鬱陶しく思われながらも、生字堂堂主に任じられます。
しかし、実は彼は龍吟城と対立する凌虚閣の小閣主那嵐岳。母の命を助けるために、龍吟城が独占している赤華珠を手に入れるためにやってきたのです。
林敬を連れ戻そうとやってきた友人、実は凌虚閣の大護法陸一舟はいつの間にか容夙といい関係になってます。
林敬には親の決めた結婚相手梅雪漫がいるのですが、元からその気もなく、すっかり容婳と一緒になる気の彼は何とかこの縁談を取り消してもらおうとしてます。ところが彼女はあっさり破談を受け入れたのに、兄梅嬰の方がこだわってます。
さらに親世代の龍吟城の容靖沣の師父で凌虚閣の閣主林若寒とも関わりのある墨幻というのが登場。けたたましく龍吟城と凌虚閣、さらには梅雪漫、梅嬰の梅家をかき回しています。
このドラマのキーになるのが赤華珠という秘薬になります。これは毎年二回赤い花と白い花を交代に咲かせる花から作られます。ま、ヒガンバナですが・・・
赤い花から作った赤華珠を体内に寄生させると命を長引かせることができるが、毎年白い花から作られる解毒薬を飲まないと寄生した赤華珠に宿主の方が呑み込まれてしまうというもの。したがって、龍吟城から赤華珠をもらったら、以後龍吟城には逆らえなくなります。
こうして武林に君臨してきた龍吟城ですが・・・墨幻の出現で嵐が来そうです。
林敬が凌虚閣の小閣主というのはすでに容婳も承知し、それでも二人の関係は揺らいでません。でも、これを知る人間もいるわけで・・・
主人公二人の性格はわりにさっぱりしていて、くどくないのが好みです。でも、その割に周りにくどいのが多い。容婳の姉容夙とか梅嬰は粘着質っぽいし、墨幻のテンションの高い反派ぶりにはイラっと来る。彼女の中の人、「聴雪楼」で邪魔くさいことしかしなかった小苔の林源なんで、悪いが二倍ウザキャラ感がある。
容靖沣は「少年游之一寸相思」にも出てる蘆星宇、林若寒には「琅琊榜」の莅陽長公主の張琰琰。
五分の一見た感じでは、まあそれなりにってところでしょうか?ラブコメばっかりで見るものないと嘆いてた6月初め頃ならもっと高く評価できたと思うんですよね~
今見てる中では、時代は民国期でも「民初奇人伝」が一番武侠風味感じるし、「少年游之一寸相思」とどっちかな~と言う感じですが、幻玄風味の薄い分武侠迷としては「少年游之一寸相思」が好みに合ってるかもしれない。