江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

錦繍南歌 その1

 1~14集

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 秦昊と李沁主演のドラマ。秦昊というとつい最近「隠秘的角落」ですごみのある演技を堪能させてくれたばかりなんですが、こちら打って変わってずいぶん気楽に見られます。

  とある宋国の皇帝の弟で政治を取り仕切る彭城王劉義康。彼を民衆の仇と狙う朱雀盟の一人驪歌。この二人が相いれない関係とお互いの正体を知らないままに好意を持つようになったあたりが恋愛ドラマ要素。
 そして、国を私する陸遠たち一族からどう権力を取り戻すかというドラマが展開。

 まあ53集もあるので、このくらいの話のキャパがないともたないですね。秦昊と李沁主演なんでもっときりっとしたドラマを予想してたら、あっちこっちがめっちゃ緩くて突っ込みどころ満載。でも、決定的にもう見てられん~とはなってないのは、それなりに作劇がうまいせいかも。

 

 オープニングの動画もテーマ曲もなく、クレジットを直接ドラマにかぶせ、30秒ばかりのエンディングに猛スピードでキャストやらスタッフやらを流してるのは、本数減らされたとかで時間が足らない?

 年長者は昔のあるアニメを思い出したのです。脚本の配分間違ったのか、最後の何本かでテーマソングもエンディングもカットして、話を無理やり押し込んで、どうにか地球に帰り着いたというアニメですが・・・

 

ま、それはさておき・・・ 

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 驪歌と朱雀盟の仲間たちは舞踏団として宮廷に入り込み、彭城王暗殺を謀るが失敗。多くの仲間が殺され、その中には彼女の身代わりになった阿奴もいた。

 そして、阿奴は実は皇帝を支える沈将軍の幼い時に行方不明になった娘だということがわかる。その証拠のブレスレットを驪歌が持っていたために、取り違えられて沈家の令嬢として迎えられる。

 ここから沈家令嬢をしながら、同時に今まで通り江湖の侠女として朝廷の悪事を暴くためにも動き続ける。

 

 朝廷で権力をふるっているのは、太后の身内である護軍陸遠。寝たきりで姿を見せない皇帝の代わりに監国として政治を仕切る彭城王は、表向きには陸護軍に鼻先を握られた病弱な皇子を演じているが、裏では正体を隠して陸一族の悪事を探っている。

 この二人が偶然出会い、意気投合したところから、個人的お付き合いスタート。

 さらに彭城王の弟竟陵王劉義宣も逃げてきた驪歌を助け、彼女に好意を持つ。

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 沈家の方では、彭城王と共に、陸一族を倒そうとしている長男沈植に、声望の高い将軍の父沈廷章、元気な弟沈楓に、両親を亡くして他家から引き取った娘沈楽清、いなくなった娘を探し続けた母がいて、温かく彼女を迎える。しかし、沈家の大小姐の位置を取られた楽清は不満顔で、どんどん闇落ち。陸遠に言われて毒を盛る、将軍父子を罠にかけるとやってますが、扱い小さい。

 沈家の娘を彭城王の側妃にということになりましたが、本人たちは顔を合わせたこともない。この行き違いで、竟稜王たちは驪歌が江湖で何をやってるか知ってるのに、彭城王だけがその侠女が沈驪歌だということを知らず、彼女もまた自分のよき相棒から恋人になりつつある四哥が彭城王だということを知らない。

 そして、もともと彼女たちを暗殺に送り込んだ師父と朱雀盟生き残りの仲間たちは、彼女に暗殺者の役割を果たせとせまってくる。しかし、この師父も十分に怪しいし、なぜこれだけ彭城王が敵視されているのかにいまいち説得力がなく、まだ裏がありそうな気がする。

 

 今のところ、陸遠の罠にかかって囚われ、死刑寸前の沈父子をどう助けるのか、やっとおみこしをあげた彭城王は陸遠を捕らえはしたもののそのまま大勝利~となるわけもなく、たちまち難局に直面。どう政局を処理するのか、彼と驪歌はいつお互いの正体を知るのかとかが今のところ視聴のポイントです。

 ああ、普通におもしろく見てます。「隠秘的角落」とは全く違った秦昊も悪くないか・・・とはいえ、秦昊である必要があるかどうかという疑問はある。クリアした後で、やっぱり秦昊だ!となればいいけどw

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 ドラマの中にはずいぶんその設定無理がありすぎ~というのもありますが、まあリアルを求める種類のドラマじゃないです。

 セットや衣装にはけっこうお金かけてるな~という印象です。なぜか太后の部屋のインテリアが洞窟風だったり、彭城王の部屋が寺院風だったりするのはユニーク。

 登場するキャラにはみんな裏だの表だのがある感じで、見かけ通りということがない。よくいや自分を犠牲にして何かを成功させようとか言う人物が多すぎてまだまだほんとのことは見えてないと思います。

 

 ドラマの進行がちょっと主人公サイドの思惑通りに進んだら、なんやかんやとまた足踏みするという繰り返しが見られるんで、このパタンを何度もやられたら、ちょっと見続ける自信ないな~とも思わないでもないです。

 まあ、幻玄劇ではないので、話数伸ばしに人間界に転生するとかいうことにはならないと思うので、脚本家さんの腕前拝見とか上から目線でいってみるw
  

 ドラマそのものはともかくとして、ドラマ内に出てくる酒だの化粧品だのなんだのにでかい商品名が張り付いてるのうざい。でかい字で箱や入れ物なんかに名前がついてたら、広告ですからね~ドラマ世界ぶち壊してるのに、最近めちゃくちゃ増えてきてます。
 そういや陳情令の「天子笑」もそうかと思ったんだけど、原作にもあるんでこれは誤解だったようです。そういや字が小さいw