17~34集
なんかはまっちゃって、せっせと更新追いしてます。
話のパタンは、だいたい同じ。いい人霍元甲がねたまれたり、邪魔くさがられたり、誤解されたりする。で、土匪、租界の外国人、その配下、清朝の役人なんかにつかまって、麻薬中毒にされたり、お尻たたかれたり、牢屋に放り込まれたりする。これは一大事とできのいい妻やら弟子やらが走り回る。怒りまくる一同。ひたすらこらえるいい人霍元甲。どっかから理解者の助けが現れる。復讐をとせまる弟子たち、なだめる霍元甲夫妻。
この流れそのものは他の霍元甲とかのドラマでもあんまり変わらない気がするんですが、なんというかこのドラマ、妙にデフォルメが効いていて、ものすごくまじめな展開してるのに愉快になってきちゃうんですよね。困ったもんですが・・・
その典型が張春仲演じる呂鷹四の歌舞伎か?とまで思える大げさな顔演技と、何度も繰り返されてヒートアップしていく陳真の描写でしょうか。
ともかくしつこく絡んでくる呂鷹四に対してひたすら忍の霍元甲でしたが、要人テロに走った三番弟子を惨殺されたことで自ら殺戒を破り、呂鷹四を始末。この後始末はどうなったんだろ?
これまで弟子たちに人を殺すなと命じ、違反した二番弟子を破門したりもしてるんですが、すっかり怒りに身を任せてます。
で、一家プラス弟子たち連れて、上海へ。とうとう精武門が発足しました。
ここでの悪役はまず新聞社海上新報の曹社長。これが傾きかけた新聞の売り上げを上げるために霍元甲と地元の武術者たちが殺し合いするように仕向ける。
そんなところに現れたのが釈小龍演じる陳真とその師父孫無疾を演じる梁小龍の小龍コンビ。これだけで十分受けてしまったwこの絵柄、すごくない?
孫無疾は鷹爪派で呂鷹四の兄弟子だったので、事情を知らない陳真を連れて弟弟子の仇を討ちに霍元甲を求めてやってきたのです。
この事情を知って、なんとか孫無疾をなだめようとする霍元甲たち。やっとなんとかなりそうだというときに孫無疾が突然死んでしまいます。
毒を盛ったのは鷹爪派の鷹九なのですが、これがまた絵に描いたような口の回る悪い奴ですべてを霍元甲の仕業と陳真に思い込ませ、彼を使って霍元甲を死地に追いつめようとします。腕じゃかなわんから、役人に訴えて霍元甲を打ち首にしてもらえとかたきつけると早速役所に押しかける陳真。霍元甲がライバルを毒殺して死刑になったという記事をさっさと書いて、売りまくる海上新報。新聞に書かれたらその通りにしないと自分の責任を問われるという無責任な県令・・・霍元甲危うし!
この状況をひっくり返したのは、霍元甲の妻王雲影が上海の有力者栄先生に助けを求めたり、友人の医者フェデラーや弟子たちの頑張りの力です。
師父の仇うちが実現しなかった陳真に、また鷹九が現れて、あることないこと吹き込む。怒りに燃えた陳真はまともに向かっていっても敵わないと霍元甲に弟子入りを申し出ます。
なんかものすごく緊張感のある陳真と霍元甲の関わりなんですが、これがなんかもうまじめにやればやるほど面白く見えてしまう域にまで達しています。
陳真が少し真相に近づく、新聞社の曹社長やら鷹九らがやってきてあることないこと吹き込む、すると単純な陳真はすぐにたきつけられて「為師父復仇~」と燃え上がるというパタンを繰り返してます。
そして、この陳真が訴え出た先は昔ながらの「威武~~」の衙門。師父の仇を討ってもらったお礼にと陳真が持って現れたのは「再生包公」の額・・・片方ではドイツ人の医者が検視をしたり、毒の分析をしてる一方で、包青天ドラマと変わりない場面が展開するという清末ならではの混沌とした雰囲気も楽しい。
あれだけ「いい人」ぶりを発揮してる霍元甲が、栄先生と妻王雲影の中を疑って嫉妬して、部屋中に「忍」という字を書いた紙をまき散らした挙句、栄家に乗り込んだりと、こちらも笑うしかない展開。
こういうなんか笑えてしまう感じと、あくまでも王道を行く感じの霍元甲ドラマの展開のアンバランスさがこのドラマの魅力なのかもしれないな~と思ってるところです。
しかし、このままでいくと陳真、霍元甲の仇を討つどころか、自分で手を下しそうなんですが・・・そういう展開許される?とか思ってるところです。いやもう先が読めすぎるようで、全く読めなくて、見るのをやめられません。