1~34集(大結局)
民国期を舞台にした探偵もの。ただし、主なる見せ場はヒロイン蘇雯麗を演じる馬伊琍がとっかえひっかえする華麗なドレスの数々に、こちらも結構とっかえひっかえな高偉光演じる探長羅秋恒とのロマンスの駆け引き、コケティッシュな会話の数々、なんか知らないけど笑えて来るほど大富豪なヒロインの暮らしぶりとかその辺を見せることじゃないかと思われます。
ピンクの豪邸にピンクのスポーツカーとかとにかく笑うしかない。
その蘇雯麗が長く暮らしていたパリから上海に戻ってきたところからドラマが始まります。いきなり殺人事件に出会った彼女、頼まれもしないのに無理やり捜査に割り込んできます。迷惑顔の捜査を仕切る警局探長羅秋恒だったが、彼女の推理力には一目置くしかない。
こうして私立探偵を名乗って事件に毎度毎度無理やり割り込んでくるようになった。
何かと角突き合わせながらも、協力して事件を解決していくうちに、二人の間にロマンスが生まれてきます。
蘇雯麗の馬伊琍、こういう役もするんだな~というのがまず出てきた感想。彼女、「還珠格格」第3部で林心如に替わって紫微を演じてたのを見て以来、わりにホームドラマ的なのに出てる感じだったんですけど~つまり見てない。すまぬ。ずいぶんスタイルがいいんだね~という声が大きいのは理解できる。
羅秋恒の高偉光、珍しく?ばっちりスーツを決めた公私ともにできる男。しかし、一介の警察官にしては衣装持ちだし、ヒロインと対等に付き合えるような社交技術も教養も身についているし、あんた何者w
警局の羅秋恒の部下沈暁安、蘇雯麗に助けられ彼女の家に住むことになった小桃子のロマンスは年長組より素直でかわいらしい。なお、このちょっと抜けてるところもある沈暁安を演じてるのが「琅琊榜之風起長林」で蕭元啓を好演した呉昊宸、幾重にも屈折した蕭元啓とは違って、何事にも正直に顔と態度に出る沈暁安を楽しそうに演じてます。
他に蘇雯麗の友人で医者の柳如青に董璇、法医に陳龍とかなじみのあるメンバーが特別出演とかで顔をそろえてます。
34集の構成ですが、ほぼ2集くらいずつで事件が起こり、解決していきます。この事件も、劇場、雑誌社、ダンスホール、ドレス店、ラジオ局とかとにかく華やか。時に工場での殺人事件とか少女誘拐事件とか児童虐待なども扱いますが、舞台になっている1930年代の上海が抱えていたはずの暗い闇はほぼ姿を見せず、ノスタルジックに理想化された20世紀初頭の上海しか見ることはできません。
元になったオーストラリアのドラマもあるそうで、実によく似た雰囲気の画像を見かけました。なんにしても軽喜劇の探案もの。あまり突っ込んでも仕方ないんですが、ミステリ方面の方もかなりゆるゆるw
私はファッション方面には全く詳しくないのですが、大陸での評価見てるとミステリもなんちゃって~なら、ドレスの方もなんちゃって~なところがあるそうです。伝統的な旗袍に見えても現代風のデザインが入ってるとか・・・まあ、とにかく目には華やかで見てると楽しいです。
もっともこんな好き放題に上海を闊歩してる蘇雯麗にも、昔妹と一緒にサーカスを見に行って、そこで妹が誘拐されてしまったという過去があり、そのことがこのドラマ全体の大きな謎を構成しています。中華ミステリには多いパタンですね。
特に更新追いをしたわけじゃないんですが、台風襲来で気分が乗らないときに込み入った話とか鬱々した話は遠慮したかった結果、気軽に流し見していられるこれが、す~~と走り抜けていった感じです。
といって、おもしろくなかったわけじゃないし、最後まで楽しく見せてくれるだけのパワーと魅力のあるドラマでした。
演 員 角 色
马伊琍 飾 苏雯丽
高伟光 飾 罗秋恒
卜冠今 飾 小桃子
吴昊宸 飾 沈晓安
徐绍瑛 飾 老宋
刘已航 飾 小谭
董 璇 飾 柳如青
恬 妞 飾 涵蓉姨妈
李亚真 飾 素芸
姚安濂 飾 丁如山
郭秋成 飾 祥叔
张雨绮 飾 黎惠兰
陈 龙 飾 韓法医
職員
出品人 余俊生、陆垚、吴潇
制作人 李尔云、陈洁、蔡颖
監 制 金维一、朱礼庆、王筱卉
導 演 邓科、高琮凯、马洪文
編 劇 金维一、吕祥、张炜炜、王濛濛
美术设计 毛分
动作指导 孙景岩
造型设计 董相帅
服装设计 刘金永