江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

棋魂 その1

1~10集

 

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 中国で実写ドラマ化された「ヒカルの碁」ということで、日本でも話題になっている…と思っています。

 アニメは全編見てますが、原作はまだらに読んだだけだし、囲碁はさっぱりわからない人間なので、レビューするのも申し訳ないくらいですが・・・とにかく、さらっとご紹介。

 だいたいこれを見始めた理由が「とにかく恋愛ドラマでないのが見たい!」だったわけで、ほんと原作や囲碁のファンには申し訳な限り。

 もっともアニメを結構楽しんで見ていたのは事実で、今また放送中のも時間があえば、というか中華ドラマ見る合間に見たりもしています。

 そういう私が見るこの「中国版ヒカルの碁」の「棋魂」は、日本語に吹き替えしたとしたら何にも違和感残らないんじゃないかと思えるくらい原作準拠です。


 中国での実写ドラマ化なので、国情の違いはあるし、学校制度やプロの育成システムなんかはそのままというわけにはいかないのは当然です。
 原作では6年生だった主人公のヒカルがこちらでは3年生とぐっと幼くなり、傍若無人なわんぱくぶりがかわいい。その分、そんな年齢から囲碁に打ち込んでいるアキラの真摯さが目立っています。加えて復活してきた佐為の囲碁以外は眼中にない厨二ぶりもわんぱく3年生といい勝負にw

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 ストーリ展開は名前を入れ替えれば同じ。祖父の家で見つけた古い碁盤から現れた1000年前の囲碁の名人褚嬴=藤原佐為と出会い、囲碁を知ることになった時光=進藤ヒカルと囲碁の名人を父に持ち天才少年とうたわれている俞亮=塔矢アキラの二人の成長を描いていきます。今回視聴分では、時光が自分では碁を打つことのできない褚嬴のためにネットでの対戦を実現させる。その結果、囲碁関係者一同が大騒動になるというエピソードから、時光がプロの棋士になることを決意するというところまで来ました。委細省略w

 ただ、院生になるとかいう話ではなくて、囲碁の合宿にまず参加するということになって、またそこで講師として現れた俞亮と再会しています。

 時光と俞亮の関係がぎくしゃくし続けているのは当然。

 

 元々中国語では進藤ヒカルは进藤光、塔矢アキラは塔矢亮と表記されていたので、するっと受け入れられたのではないでしょうか?他の登場人物にも方緒=緒方精次とか、谷雨=三谷祐輝とか原作とつながってるような名前もあって、わかりやすいw

 原作者がクレジットされているのはもちろん、英語タイトルは「Hikaru no Go」だし、エンディングはアニメの「ボクらの冒険」に中文歌詞をつけたものだし、原作や先行するアニメへのリスペクトを感じます。

 4分の1を見たくらいですが、アニメよりもっと青春ドラマの要素が強いように思いますが、どうでしょう?
 主人公の時光には胡先煦。「琅琊榜之風起長林」で小皇帝蕭元時を演じていました。張超の褚嬴は、「罪案心理小组X」の主人公徐朗を見ています。俞亮の郝富申は私には初めてですが、キャラにはまっていると思います。

 でも、小3時光と俞亮の二人もお気に入りなのです。

 褚嬴は南梁の人物という設定なのに、なんで日本の平安時代の装束着ているんだ?から始まって、東方不敗だの白無常だのさんざん突っ込まれていましたが、ずっと半透明のキャラを登場させ続けるというのはCG技術の発展あってのことですね。

 

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 彼と時光の関係は、とにかく囲碁を打ちたい褚嬴に対して、「何で囲碁なんか・・・でも、おまえがしたいんなら協力してやるか」というところから始まっていますが、かなり速いスピードで時光が囲碁にはまっていってるように思います。

 これから、時光と俞亮のかかわりが中心になってくるはずですが、もちろんそれが見たいです。

 冒頭で香港返還の話が連発されたときには随分違和感があって戸惑いましたが、それ以後は順調にドラマ世界を楽しむことができています。
 
 もうちょっと原作をしっかり読んでいればよかったな~と思うことしきりです。