16~36集
まるっと20集、一週間もブログ更新せずに何してたんだ?というところですが、黙ってじっくり見てました。
後、大掃除w
毎日3集ずつ更新してくるし、ドラマがおもしろくて、どこで一旦まとめたらいいかわからないくらい後引くし・・・で、あわあわしてる間にもう20集も見てしまいました。
夢中になって見られるドラマに出会うと時々こうなる。かえって普通におもしろい程度のほうが、きちんきちんとブログ更新できるんですよね~
で、秦の国王となった嬴政の青春期を描いた部分です。ネタバレも何も彼の生涯はよく知られているんで言っちゃいますが、呂不韋と趙姫による摂政の時代で、早く自立して親政をとろうとする嬴政、そこに登場した李斯、やっぱりごたごたし始めた嫪毐周辺というあたりになります。
湿っぽさのないドラマ展開が私的には好ましいです。
さて・・・秦の国内では、相変わらず権力のありかを巡る争いが絶えない。
嬴政の王后を羋姓の娘にしたい華陽大后や羋一族、勝手にさせるかと斉の公主を連れてきた趙姫が対立。嬴政、華陽大后一派の美人局にかかったかと思いましたが、このあたり若い嬴政の恋愛を描いているようで、実際にはもっとパワーゲームを描いている感じです。
嬴政の王座を確実なものにするために弟の成蟜を殺害しようとする趙姫たち、そうはさせじとする華陽大后や羋姓の一族、そのはざまで何とかしてたった一人の弟を守ろうとした嬴政と、「キングダム」とは全く違う人間関係で話が展開します。
この成蟜の死は嬴政に無力感を募らせています。
このドラマの嬴政はこういう好人物というか気のやさしさを見せるのですが、一面で自分の計略を台無しにした家臣を手打ちにしたりという情け容赦のない激しい面も表現。これからいろいろあって、ますます剣呑さを増していくんだろうなと予想。
朝廷内には、嬴政の摂政であり仲父である呂不韋とそのグループ、国王の一族である嬴姓の宗族、華陽大后たち楚から来た羋姓のグループが互いににらみ合い、それぞれに他国との関係もにらみつつ、互いに牽制しあっています。
そこに割り込んできたのが、国王嬴政を囲む若い蒙恬兄弟ややる気満々の李斯ということになります。
今回の李斯、描かれ方がとても興味深い。切れ者の官僚という描き方をされたドラマはいくつか見ましたが、今回のはそういう面ももちろんありますが、もちろんそれだけではない。なんというかいかにも「大秦帝国」らしいのです。
これまでの大秦帝国シリーズに出てきた商鞅を初めとするたくさんの重臣たちをそっくりまとめた集大成が今回の李斯?と思ってしまうんですが、私だけでしょうかね?
自分の能力を信じ、秦という国を強大にするために王の傍で力を振うというところや自負心の高さは共通していると思いますが、それ以外は多種多様。張儀のかわいらしさも、范雎のずるがしこさも全部李斯の中に見えてしまうんですけど、私だけ?
李斯はもちろん秦王の宰相となって腕を振るいたいと思っているのですが、呂不韋という存在がある以上それはかなわない。20歳になったから、さあ親政を始めるぞと意気込んでも、趙姫にあっさり延期を言い渡されてしまった嬴政も趙姫や呂不韋の束縛から逃れて、自分の思うように国を治めたいとうずうずしている。
利害が一致している二人が一緒になって、嬴政の親政を実現させるためになにやら企んでる様子。
呂不韋によって趙姫の元に送り込まれた嫪毐もただ大后の愛人というだけでは満足できず、表舞台での栄華を求めだし、朝廷は動揺しています。突然趙姫が彼を長信侯に任じるという勅命を出した時に重臣一同が沸騰してますが、嬴政と李斯がこれを支持、さらに一同沸騰してます。しかし、彼が偽大監で彼の子どもが二人も生まれているということを李斯が知っているわけで・・・
華陽大后もやる気満々だし、まだまだ嬴政が政権を掌握するまでには紆余曲折がありそうで、期待が高まってます。
朝廷での緊張感のあふれるやりとりと並行して、趙や韓など他の6国との駆け引きや戦争も描かれています。ずっと嬴政を目の敵にしている趙王偃とか各国の面々も一癖も二癖もあります。
予算も人員もたっぷりかけたている戦争場面は見ごたえたっぷり。とにかくCGだけではない結構な人数が撮影に参加していることが見てとれます。
演員的にも王翦の尤勇改め尤勇智@欧陽峰@射鵰英雄伝とか庞煖の臧金生@不戒和尚@笑傲江湖とか武侠迷には懐かしい顔ぶれが多くてうれしい。
そういや臧金生は胡歌の「神話」で始皇帝やってたよな~とか思い出すのです。
とても楽しく見て、夢中になってるドラマなんですが、どこがいいかと聞かれると権力というものを中心に据えて、多様な価値観を持つ人物たちが自分の能力を信じてうごめいている姿がなんとも魅力的なのです。
このドラマには、ただひたすら泣くだけ耐えるだけの美姫もいなければ、恋に苦しむ貴公子も、突然神業を身につける凡庸な剣士なんかもいない。恋愛要素も出てはきますが、彼らの人生の一部として描かれるだけで、それがメインではない。
後宮の女性たちも自分たちが国家間のパワーゲームの駒とされていることを十分承知の上で、自らも駒を動かしている。彼らが、自分の栄誉とか一族の栄達から、国家の繁栄、天下の安寧までを求めて、それぞれに知恵を巡らせているパワーゲームにはまってしまっています。
というわけで、これから渤王と摘星の愁嘆場必死の「狼殿下」が後回しになっております。めんどくさい~と思ってしまう私はほんとに恋愛もの苦手💦
いや、大掃除も大変なのですよ。去年は手を痛めていて大掃除パスしたんで、今年はその分大変~とか、はい、言い訳です。