江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

有翡 その1

1~12集

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 趙麗頴と王一博主演の武侠ドラマ。そういう売り方はされないようですが、かなり「伝統的」な武侠ドラマの雰囲気があります。

 それにしても、肖戦が出演してる「狼殿下」とこれが同時進行になってしまったせいで、どうしても比べてしまったり、「陳情令」のイメージがついてまわったりするのに困惑。

 「陳情令」の配役が発表になったときに、肖戦の方が藍湛で、王一博が魏嬰だと思い込んでて、あれ?反対?となったのですが、この「有翡」見てるとやっぱりそれも悪くなかったんじゃないかと思う一方、王一博は視線の使い方がうまいんでしゃべらない藍湛は適役だったのかとも思ったりしてます。

 「陳情令」より撮影が先だった「狼殿下」はともかく、この「有翡」は「陳情令」意識して演出してるんじゃないかと思わないでもないところもちらちら。ま、気のせいでしょ。

 王一博演じる謝允が酒を飲んでるシーンなんか見ると今にぶっ倒れそうに見えたり、酔いつぶれた周翡を介抱してると逆だね~と思ったり、人を食ったようなセリフとかふざけたような態度を見せる謝允に、魏嬰の影が見えてしまうとかするのは、明らかに「陳情令」後遺症。軽功の達人だけど内力を失ってるなんて設定のせいでもある💦

 

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 けど、どうもなんというか・・・「鎮魂」の朱一龍と白宇が同時に「肺癌末期」の人物を演じてたり、「陳情令」の二人が結果として同時に貴種流離譚の、というか自分から逃げ出してきた「王子様」やってるのって、なんかあるんでしょうかね?

 とまあ、どうでもいいようなことです。「有翡」は「鎮魂」の原作者Priestの「有匪」が原作なんで、ついw

 

 この先の展開を考えるとあまりネタバレを避けていても後で困りそうな気がするので、少し暴露気味です。気になる方はここから先は自己判断でお願いします。

 

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 このドラマ、舞台は南北朝期。今度は梁陳年間だそうですが、「狼殿下」ほどにも「時代」を感じません。

 四十八塞という江湖の行きどころを失った武芸者の集団を率いる大当家李瑾容を母に持つ周翡は、世間から隔絶した四十八塞の中で育った。そこに、父の周以棠を迎える使いの謝允が現れたことで、外に出たい程度の望みしかなかった周翡の世界が広がっていきます。彼女の父は天下を安定させるために必要な甘棠公ということで、長年隠棲していた四十八塞から去っていきました。

 

 父を送り出して半年、周翡は一族の長老王老夫人やいとこの李晟たちと共に外の世界へと出ていきます。
 目的は、国を守っていた呉将軍の遺児二人を救出し、四十八塞に迎え入れること。

 この旅で、周翡は霍家堡で再び謝允と再会。たちまち江湖のトラブルに巻き込まれていきます。彼らを狙うのは地煞山荘の怪人、いや武芸者たちですが、呉将軍の遺児たちを狙う彼らとぶつかることになります。それだけでなく両親や祖父の世代からの因縁もあるようで、いかにも武侠ドラマw

 霍家堡から逃げてきた華容城では周翡の母親の父李徴を愛していた段九娘とか、謝允を義兄と呼ぶ王子陳子琛とかも登場。朝廷がらみの話と、次々出てくる一癖も二癖もある江湖の人間たちとの話が重なって展開していきます。

 登場人物がとても多いし、関係を説明する科白があっても頭に入らないうちに話がどんどん進むので、ちょっと大変ですが、あんまり気にしないで見ていても十分楽しい。

 朝廷のことにはかかわりたくないと江湖の風来坊を決め込んでいる謝允が実が前朝の皇帝?と身バレしたところで、これまでの配信分。

 水戸黄門風にいそいそと身バレ・・・ではなくて、しまった!ばれてしまったの身バレ。身の置き所がない感じの謝允にそんなことを夢にも思わなくて拗ねている周翡がかわいい。

 配役は周翡に趙麗頴。王一博の謝允より年下?な設定はちょっと苦しいけど、相変わらず刀さばきがうまいので満足。でも、なんで年上の女性との恋愛ではいけないんですかね?

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 王一博の謝允は、やっぱりこの子きれいな子だわ~と思うのですが、藍湛イメージをどこまで払拭できるかも課題ですか?

 周翡のいとこ李晟で、張若軒。いまのところやることなすことはへまばかりで、周翡にかなわない。無理やり冲霄道長に斉門の弟子になれと連れ去られているところ。

 その妹の李妍は大唐女法医のヒロイン周洁瓊でした。

 後、周翡の祖父を愛していた段九娘に董璇。その祖父李徴には胡兵

 三王子の配下の白先生で李朵@蔡荃@琅琊榜。呉将軍の遺児呉楚楚には琅琊榜弐の張慧雯etc

 それ以外にも、けっこうよく見る俳優さんがいっぱい出てきています。

 話としては、謝允を「君上」と呼ぶグループや四十八塞など江湖のグループと、呉楚楚を狙う悪いことし放題の地煞山荘グループが対立しています。地煞山荘の後ろにはまだ大物がいそうにも思いますが、まだまだ先は長いのでどうなることかw
 
 なんかとっても忙しい年末になりましたが、私の見る範囲ではあまり外れがないのがうれしい。秋ごろにピカピカしたラブコメばっかりで凹んでいたのが嘘のようです。