江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

墓王之王 その1

1~16集

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 この海報が「陳情令」そっくりだということが話題ですが、2017年10月に制作が始まったドラマなので、もう4年近く塩漬けになっていたことになります。
 突然配信が始まったのですが、まあなんというか評判の悪いことと言ったら・・・

 武侠要素に盗墓要素をくっつけたと言うドラマの紹介にも、「刺客列伝」で出会った若い俳優さんたちにも公開を楽しみにできる理由はあったのです。

 ところが何が理由なのか、ずっと出てこなかった。

 出てきたと思ったら、悪評の嵐・・・何とも言いようがない。

 一口に言ってしまえば、なんでできたすぐに出せなかった、なんでこのタイミングで出して来た??につきます。

 とりあえず、見始めてしまった迷子さんとしては乗り掛かった舟。見ている人も少なそうなので、どんなドラマなのかを紹介だけはしようかなと思います。

 

 秦の始皇帝の墓を作り宝物を隠すことに尽力した駱武子はその手柄で墓王に封じられ、墓派を立ち上げた。その役割は皇帝家の墓を作り、守ること。駱武子は墓派を駱家の攻墓派と慕容家の守墓派に分け、子孫たちを互いに牽制させてきた。

 守墓派が守る谷子墓を攻め、破墓令を奪えば、墓王の位は攻墓派のものになるという決まり。

 そして1,000年が過ぎ、均衡を保ってきた両者の関係が揺らぎだす。

 そういう背景のもとに、攻墓派の駱時秋、桜満風の二人が、それぞれの相手役林水瑶、寒千落と共に、守墓派との争いに巻き込まれ、始皇帝の時代から隠されてきた秘密に迫るという話になります。

 これもちょうど半分を見たところですが、駱時秋は林水瑶と、桜満風は寒千落との恋愛関係が定まり、守墓派の守る墓に攻めていくというところ。

 守墓派の慕容顕が墓王なのですが、その息子慕容燁がまたごちゃごちゃと企んで、あれこれと駱時秋たちに絡んでくる。

 守墓派との争いに加えて、朝廷方面でも太子と公主がそれぞれに何やら企んでいる。

 これも原作にアニメのシリーズがあるそうなんですが、とにかく登場人物がばらばらと多いし、相互の関係が秘密めかしている部分も多くて、やっかいです。でも、寒千落の母子関係とか、子ども入れ替えただろ?とか見てると、やっぱりその通りとか割とお約束で進んでいく。

 駱時秋と林水瑶の出会いにしても、こんな身勝手でけたたましいのがなんで好きになるのかわからないレベル。せめて演員か配音かどちらかに演技力があればな~と哀しく見ていた。

 

 このドラマを注目した理由の一つが配役なのですが、男主1駱事秋が易柏辰、男主2桜満風が馬振桓というリアル仲良しコンビ。それに慕容燁が陳雨成、林水瑶の弟林雨琨に梁博文、太子が劉彤と「刺客列伝」のメンバーが揃いました。この配役はけっこう演員の持ち味にあってると思う。

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 というか易柏辰はちょっとコミカルな面も見せながら、武芸の方は攻墓派の代表に選ばれる達人という展昭を連想させる役、馬振桓はその師兄で恋愛やらなんやらあれこれ悩んでいる、陳雨成はやっぱり艮墨池キャラと「刺客列伝」そのままという気がしないでもない。もっとも劉彤の太子は子煜とは違って根性悪そうで第2季仲坤儀の雰囲気、梁博文はちょっととぼけた弟役で、刺客列伝2の蕭然とは違うキャラです。

 正直言って、「刺客列伝」でも彼らの演技がうまくてドラマにはまったというわけではないわけで、そっち方面で過剰に期待をしていたわけではないんですがねぇ💦

 彼らの名誉のために一言言っておくと、今の方がずっとうまいw

 女主?ノーコメントにさせてください💦 後、配音もね~

 

 ただ 配役全体を見ると、どうしてこんな配役をした?という中華サイトの書き込みにも一理あると思うしかないところもあるんですよね。出演者の主だったところが演劇を専門に学んだ経験がないようなので、そこも一つあるかとは思う。演劇学校出身がいい俳優とは限らないけどね~微妙。

 もう一つは、絶世の美男美女が行き来するアニメが先にあったってことでしょうか?

 アニメのファンの要求は高いと思う。

 思うに、長年隠されてきた秘宝とか何とかを求めて争うという話も珍しくはないし、男女二組のカップルが共に冒険に乗り出すというのも珍しくない。今のところ、特に「盗墓」というところが掘り下げられているわけではないけど、これからそっちに向かうのかもしれません。

 

 それに加えて、よく似た設定でドラマをスタートさせた「山河令」の出来がいい。比較されて勝てるポイントが見当たらない。後は演員個人の魅力ということになるというのは、ドラマとしては情けなくないか?

 

 というわけで、「何が作りたかったんだ?」「脚本が悪い」「演技力がない」「顔値が低い」「後期制作が中途半端」というような中華サイト上の悪評の嵐に「刺客組、そんなに顔値低くないでしょ?」とか「今はもっと上手だよ」とかくらいしか反論できないのがつらい💦

 残り半分、見違えるようなおもしろい展開とか、見事な後期制作とかを見せてくれるってことはないんでしょうね・・・

 それでも見続けるわけです。後宮ドラマとかならとっくに逃走していますが、冒険ドラマ系には耐久力があるのですよ。

 

 そうだ、易柏辰と言えば「恨君不似江楼月」ってのも出てきましたな~これもまたBLが元ネタとか言う話ですが、それよりこれも2,018年に制作開始してたようで、なんかいろいろ不安w