邦題:タイガー・ハンター 水滸外伝
こちらもWOWOWで見ました。日本では劇場公開もされたようですが、网络电影でしょうか?
武松の景陽崗での虎退治をモチーフに、宋・金・遼の対立、遼の皇子の陰謀、婀娜っぽい老板娘を挟んだ義兄弟の話とかで話を大いに膨らませています。
遼と金の対立が激化、金の存亡が危うくなっているとき、金の皇子二人が腐敗しきった宋の皇帝から宋軍を動かすための詔勅を得る。その詔勅を奪おうと遼の皇子耶律述は金の一行を襲うが、そこに現れたのが武松。息を引き取る前の金の皇子からその詔勅を景陽崗の三娘に渡してくれと頼まれた武松は耶律述の攻撃をかわしつつ三娘の店へと向かう。
三娘とその未婚夫呂茅柴たちも否応なく冷酷無比な耶律述の攻撃にさらされることになります。
見どころはもちろん酒を飲めば飲むほど強くなる武松のアクション。
なかなか体をはったパワフルな武打シーンが続きました。血しぶきがめちゃくちゃ飛ぶし、情け容赦なく一般人が殺されるし、アクションもストーリもかなり重い目の展開。
そこに三娘の酒場でのコミカルなやりとりとか三娘を武松に取られまいとする呂茅柴とか、武松の筋肉とか三娘の太ももといった息抜きシーンも挿入されて、さらに武松と呂茅柴、三娘の間に通う心情も描写。
反派の耶律述はとにかく高飛車で冷酷な反派で、情け容赦なく武松を追いつめます。
そして、景陽崗ですから、当然武松は虎を退治するわけですが、なんと虎は二頭登場。
最初の虎は武松に髭を抜かれてすっかり更生、耶律述の操る黒虎と派手に戦いを繰り広げます。CGでこういうシーンが出てきても、最近はあまり違和感を感じなくなりました。以前は中華ドラマというとなぜか動物のCGだけが見劣りするというのが普通だったのですが、そういうこともなくなりましたね~
むやみに長い期間を取り扱わずに、ポイントを絞って脚色する方が作劇としてはうまくいくようで、これも武松というビッグネームをうまく作りたい話に当てはめた感じでもさほどの違和感もなく仕上がっています。
中国网络电影というジャンル、注目していくのもおもしろそうです。
角 色 演 員
武 松 袁福福
贞三娘 闫佳颖
耶律述 张亚奇
吕茂柴 吕宇
職員
制作人 刘慧
導 演 崔炎龙
動作指導 罗杰
編 劇 崔炎龙,陈萍萍