16~32集
映画中心になっている中華ドラマライフですが、こちらも着々と視聴しております。でも、ほんとに私向きの古装劇出てこないですね~
ドラマは1919年の五四運動まで時間が進みました。
北京大学の教授と学生たちの動きを中心にこの時代を描いているドラマ。著名な革命家や政治家が次々と登場、彼らのその時代の活動や思想がドラマで活写されています。
社会的な動きや背景はもちろんですが、このドラマはやはり登場人物やその家族たちの相互の関係や人間ドラマに見ごたえを感じます。
第一次世界大戦で戦勝国の一つとなった中国が、敗戦国ドイツが持っていた山東省における権益を取り戻そうとしますが、その思いは踏みにじられ、一気に学生たちを初め、様々な人々が立ち上がり、デモやストライキ等の行動に出ます。
その中で、陳独秀は20年は政治については語らないと言っていたのがもうこれ以上黙ってられないと政治的にも声を上げるようになります。
学生たちの活動が盛んになるにつれ、学生たちの信望を集める陳独秀や蔡元培に対する個人攻撃も激しくなります。
改革派の動きを潰そうという勢力と北大の教授や学生たちの抵抗のドラマなどはまさに丁々発止のやり取りはなかなかスリリングで興味深く見ることができました。
陳独秀の息子たちの父親に対する反発は、外で自由だ平等だと言いながら、家庭内では独裁者だというところにあるようですが、次第に長男延年との間に理解が生まれてきています。
学生たちの活動が先鋭化すれば、政府からの締め付けも激化。蔡元培は逮捕された学生たちを解放させるために自ら北大の学長を辞職します。
学生や労働者の運動は全国各地で起こり、その先頭に立つメンバーには北大の人々や北京を去った毛沢東や周恩来などもいます。
このあたりからどんどん学生や労働者の運動も激化、弾圧も強まっていくわけです。
相当に厳しい時代を描いているし、取り上げている場面、登場人物も多いのですが、脚本がうまく組み立てられていて、とっ散らかった印象は受けません。初めて知る話も多く、ドラマの展開を十分に楽しんでいます。
学生たちが勉学だけでなく、生活費も自分たちで食堂や洗濯などで稼いで共同生活をしようという工読互助社という試みが行われます。こういう若者たちの組織があったというのは初めて知りましたが、若者たちが新しいことに挑戦し、挫折し、そこから次を模索する姿を見ては「若いっていいな~」と思う年長者。
ということで、4分の3を視聴したところです。
他にも何かバランスの取れるようなドラマも見たいですが、これがまた難問なんですよね~
もうしばらく映画中心にしながら、お試しいくつかしてみたいと思います。なんか見つかるといいんですけどね~