奇門遁甲 2020年版
別に2020年版とタイトルにあるわけではないのですが、2017年の徐克の映画と区別をつけました。
片頭の動画にも原著作者として、徐克版の脚本を書いた徐克、魏君子、楊秉佳、許少飛の名前が挙げられています。この中の魏君子は今回の映画にも制片人として参加していますから、まるきり無縁なリメイクというわけでもないんでしょうか?
外星から来た妖怪と戦う霧隠門の活躍を描いているというところを徐克の映画から使っていますが、話の展開は全く違います。
なお、2017年の映画についてはこちらです。 https://maimaimaigo.hatenablog.com/entry/56128932
羅殺鎮で父の県令周守義の下で捕頭として活躍している周同。彼が罠にはめられ殺された父親の復讐のために霧隠門に入門し、絶世武芸を身につけて、復讐を果たすという単純な設定なので、話は分かりやすい。
CGを多用しているところは徐克版と同様ですが、まあ、いろいろ「小振り」になってます。
主人公の周同を演じるのは賀鵬。この人、「陳情令」で温晁という嫌われキャラを演じていて、しっかり顔を覚えていました。ほんと憎たらしいキャラでw
今回は最後は「ジェダイマスター」?
この映画の展開を見てると、初めの方で周同が紙の人型(魏嬰が使ってたアレ)をいじっているので、なんとなく「陳情令」を思い出しました。その後も、調子よくのりのりで捕頭をしていた周同が敵方に父親を殺されさんざんにやられ逃げ惑うとか、何か「陳情令」の魏嬰と温晁をひっくり返したようなエピソードをわざと賀鵬に当てているんではないかと勘ぐってしまうんですよね。
この映画では敵は人の体を乗っ取る妖怪なのですが、それと戦う霧隠門の存在は秘密、事件に出くわした一般人の記憶は消すとか、中華ドラマ方面ではわりに出てくる「メンインブラック」の設定。古株SFドラマファンとしてはここは「謎の円盤UFO」ですか?
コンパクトにまとまったネット映画で、あれこれ突っ込みながら結構楽しく見られました。どうやらネット映画を楽しむ基本は細かいことは気にしないで、肩の力を抜いて気楽に見るということかもしれません。
演 員 角色
贺 鹏 飾 周同
林妍柔 飾 小跳蚤
岳 辛 飾 洛君
高 雄 飾 周守义
安唯绫 飾 波波
王洪千 飾 大师兄
徐绍航 飾 戏法哥
職員
導 演 项秋良、项河生
編 劇 杨秉佳
制片人 呉斌、有為、魏君子
視覚指導 钟智行
音楽総監 金培达