1~12集
一体もう何がどうつながっているのかよくわからん歓瑞世紀制作の「盗墓筆記」ドラマ。
とにかくこれは、この前中途半端に終わった侯明昊版の続きであることは間違いなさそうです。
けど、延々と雪の中を歩いていくところをまたなぞっていて、どうつながっているのですかね?と言って、侯明昊版をもう一回見ようという気にはなれない。
要するに呉邪、張起霊、阿寧の演員が変わっただけで、他の継続して登場するキャラは演員の交代はない。
大ベテランの呉三省の姚橹、霍仙姑の斯琴高娃もそのまま、さらに陳皮阿四で何中華も本格的に参加しています。
解雨臣の劉学義たちも続投してますが、ここまで演員をそろえられるんなら、なんで呉邪達だけを交代したんですかね?失礼ながら、今度の配役の交代にはなんか違うんじゃないの?と言いたくなるのです。
それは呉邪の白澍、張起霊の趙東澤、阿寧の趙芮菡の三人がキャラにマッチした配役とは思えないからです。交代して、よくなってればまた違うんですけどね~
白澍は「聴雪楼」の黄泉、「琉璃」の腾蛇で見てるし、腾蛇はよかったんですよね~それに出てくる気配のない最新版「天龍八部」では段譽をしてるそうですが、 どうにも今回主役感が薄い。呉邪がただ冒険好きなお坊ちゃんに見えてしまう。呉邪の持つ「邪」の部分が感じられない。
張起霊の趙東澤も「聴雪楼」の青羽こと高夢非とかで見てます。彼の方が芸歴は長く出演作も多いようですが、私の見てないのが多い。
この二人と映画と前作合わせて「王胖子」三回目の張博宇ではなんともおさまりの悪い鉄三角で、いろいろやらかす王胖子が「大哥」的な感じになってるんですよ。なんだかなぁ・・・
それに何より、呉邪と張起霊の造形が似すぎていて、収まりが悪い。
今回の張起霊はとにかくよくしゃべるし、なぜか茶髪だし、どうにも収まりが悪い。しゃべらなくても、くるくる表情が出すぎでなんか張起霊らしくない。俳優のせいというよりこれは演出の問題だと思う。ほとんど科白なしで、さほど表情も変えずに感情表現をするというあたりが張起霊を演じる見せ場だと思うのですけどね~
もう一人交代した阿寧の趙芮菡。今回は、呉邪がはっきりと彼女に恋愛感情を持っていて彼女の方も・・・・という設定になっています。年齢的にはバランスがとれているようですが、残念なことにこの俳優さんの造形にも組織のボス裘德考の下で大勢の手下を仕切り、修羅場にも先頭に立つプロという怖さやすごみがない。普通の「秘書」にしか見えないという書き込みを見ましたが、ほんとにそういう感じです。黒い服着せればいいというものではないんですよね、映画版の馬思純はよかった・・・
話の大まかな展開は原作もあることなのでさほど悪くもないと思いたいんですが、何かいろいろ雑で詰めが甘くて興を削いでるんですよね。侯明昊版のころからそうでしたが、前作にうまくつながっていない。冒頭で呉邪が病院にいて、なぜか「青雲志」第1季の大結局を涙ながらに見ている。これ、どこにつながってる?で、メモで呼び出された呉邪がパジャマのままバスに乗って・・・とか何か脈絡がないんです。目を引く極端な場面を作ることがよいドラマ作りだと勘違いしてない?と勘ぐりたくもなります
12集まで見て、呉邪達は雲頂天宮を探す雪山で見つけた地下宮殿の探検をしているところです。どうやら全24集のようなのに、ここまで雪の中を歩いているのがメインでちっとも盗墓シーンが出てこなかったのがやっと出てきました。後半のお楽しみだと思いたいところ💦
今一番気になるのは、中華サイト覗いたら制作サイドの「偉い人」が「自分は知らん」と言ってるとか言ってないとか・・・作品の悪評を若い演員のせいにして逃げた某トンデモドラマの二の舞にはならないといいのですが。
なので、これでもかなり我慢してるわけです。いやほんとですってw
ちなみに
呉邪が盗墓デビューしてからの物語を歓瑞世紀でドラマ化したのは次のようなことになっている模様。
七星魯王宮 → 李易峰版 盗墓筆記第1季
怒海潜沙 → 侯明昊版 盗墓筆記第2季 怒海潜沙
秦岭神樹 → 侯明昊版 盗墓筆記第2季 秦岭神樹
雲頂天宮 → 侯明昊版 盗墓筆記第2季 秦岭神樹番外雲頂前伝
→ 白澍版 盗墓筆記第2季 雲頂天宮
蛇沼鬼城 → 曾舜晞版 終極筆記
謎海帰巣 → 曾舜晞版 終極筆記
陰山古楼 → 曾舜晞版 終極筆記
邛笼石影 → 曾舜晞版 終極筆記
大結局(上)(下)
大結局がドラマ化されてないわけですが、どうなってくんでしょうかね?無理やり押し込むかと思ってたけど、この順番では今さら押し込めないはず💦予想してたよりよくできていた「終極筆記」に押し込んどけばよかったんじゃないかと思えてくる・・・
このほかに、成年版呉邪の「沙海」とか「重啓」、前伝となる「老九門」とかがあって、盗墓筆記ワールドを形成しています。これがなかなか一筋縄ではいかなくて・・・ちゃんと原作を順番に読めばいいでしょうけど、私の言語力ではとても無理。
それに輪をかけて、歓瑞世紀のドラマ化があっちこっちしてるんで、視聴者泣かせです。
とまあ、文句言いながら、ちょっとペースが戻ってきた中華ドラマ視聴。むかっ腹立てるのもドラマ視聴のモチベーションにはなるようですw