江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

2021版天龍八部 その3

18~25集

f:id:maimaimaigo:20210826192648j:plain

 

 文句言いながらも優先順位当然のトップで視聴は進んでおります。

 ついでながら、現在の優先順位2は「古董局中局之掠宝清単」なんですが、こっちは進まない。ばらばらと1集2集ずつ見るのが苦手なところに、「慶余年」小説にはまってしまって、時間がとれない。

 「慶余年」の原作ですが、ドラマになった部分を過ぎたら、純粋に物語の展開を楽しめるようになっておもしろさ倍増です。ただ、登場人物はきちんとドラマの配役が脳内で動いてます。張若昀の范閑と肖戦の言冰雲がいっしょにあれこれ企んでる場面などが勝手に映像化されまくっておりまする。

 

 さて、本題。こちらは原作も何度も読み、ドラマ化されたものも何度も見ているので、どうしても比較してしまいます。それで気が付いた。比較の対象にしてるのはほぼ張紀中版だけなんですよね。頭の中にきっちり入ってる。2013年のなんかはよいところもあったはずなのに、今となっては記憶に強く残ってるのはあの裏地そのまま巻き付けたような衣装とやたらに厚化粧な王語嫣だけだったりするのです。鐘漢良ががんばってたという記憶もあるんですが、具体的にと言われると・・・まさかスケボーじゃないよな?とかw

 で、今回のドラマは何が記憶に残っていくんでしょうね。今回視聴分できっちり半分まで進んだんですけど、どんなこと思いながら見ています。

 

 ドラマは段譽メインパートから喬峯あらため蕭峯メインに移りました。

 段譽の方は水車小屋の後、慕容復と再会した王語嫣にあっさり去られてしまいました。やっぱりこういう場面見ても、「いいんじゃない、別に~」と思ってしまう改作後バージョン。

 傷心の段譽が喬峯と出会って、意気投合。義兄弟の契りを結ぶくだり。段譽が飲んだ酒を内力で指先から捨てるっての、「魔道祖師」でも澤蕪君がやってました。こういうところが後の作品の常識になってるのはやっぱり金庸はすごいと思うのです。

 「丐幇」なんて、もう当たり前のように「山河令」なんかにも登場してきますが、何の違和感もない。もっともさすがに「降龍十八掌」までというのは記憶にないですが、あったかもしれない。

 

 その丐幇と決別した喬峯は自分の出自を確かめようとしますが、行く先々で養父母や師父などが殺害され、その罪を負わされてしまい裏切り者として武林じゅうから追われることになります。

 忍び込んだ少林寺から助け出した阿朱を助けるために聚賢庄に行き、そこで武林の面々と決別、一対たくさんの大々的なアクションシーンが展開します。結構時間もとってあったし、構成も工夫してあると思うのですが、やはり画面に特殊効果をたくさんかけてあるのは事実です。

 

 喬峯の楊祐寧がこういう武侠的な演出に不慣れなせいもあると思うのですが、例えば獅子吼的なものを放つ場面に何かパワーが感じられないのはわたしだけでしょうか?

 

 聚賢庄で別れた阿朱と雁門関で出会い、そこから二人で行動します。

f:id:maimaimaigo:20210826195029j:plain

 その間に自分は契丹人だと明確になってこの後蕭峯と名乗り、自分の実父母を殺した一団を率いた「帯頭大哥」を探して歩くことになります。

 これまでの宋のための英雄的行動がすべてひっくり返ってしまったわけですが、このへんの割り切れなさの演出は丁寧かなと。何しろ50集もあるのですw

 そして、小鏡湖にやってきます。ここから阿紫の登場、阿朱の死と怒涛の展開が続きます。

 

 「爸爸去哪儿」の中で胡軍@2003喬峯に劉涛@2003阿朱が「私は昔あなたに殺された」と言ったのも思い出されました。ほんと、ちゃんと確かめてから行動に移せばいいのに、決してそうはならない江湖な世界w

 蕭峯に「人に顔向けできないようなことをしたことがないか」と聞かれて、中身が違っても心当たりがありすぎる段正淳のせいでもありますが💦

 

 この阿朱と阿紫姉妹の母阮星竹を黄日華版で阿紫を演じた劉玉翠が演じてるのには気が付きましたが、特に話題にもなってないようなのになぜ?とか首ひねってしまった。

f:id:maimaimaigo:20210826193349j:plain

 2013年の時には蘇有朋版「倚天屠龍記」の主役三人が揃って無崖子たちを演じるというのをさんざんウリにしていましたけどね~

 

 これで一応メインの女性陣は虚竹関係以外勢ぞろいしたのですが、一番クセが強いのが王語嫣の文咏珊に見えるんですが、それでよかったのか💦メイクが王語嫣というより反派のようだとかいうのも見かけましたが、以前の厚化粧よりはずっといいかとw

 というかやっぱり今どき流行のかわいい感じのキャラの人が多くて、母親陣の方が個性的で魅力的に思えます。
 
 この物語、迷惑極まりない父親世代にそれに負けないくらいやっぱり迷惑極まりない母親世代に振り回される若者世代のお話なのですが、今回もやっぱりそこだけは外してません。イケメン慕容復も含めてほんとにお気の毒ですな~と背中ポンポンしたくなります。

 

 文句言いついでにですが、製作開始当たりで出てきた喬峯の画像がこれだったんですよね。もうちょっと見目のよい画像を出せなかったもんでしょうかねえ。なんかこのあたりのイメージがずっと後引いてる気がしてならない。

 

f:id:maimaimaigo:20210826225007j:plain

せめて、これくらい・・・

f:id:maimaimaigo:20210826225205j:plain