江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

民国大偵探 その2

7~16集

 

 予定では、8エピソードのうちの4つ、全24集のうちの12集見たらブログ更新するつもりだったのです。結局、3つめと4つめのエピソードが解決するまでに16集までかかってしまいました。
 のこりどうなっていくのか、ドラマの中身以上にドラマの進行の方が気にかかるw

 

 こういうふうになっていくのは、中華ミステリではよくあるちょっと次の回に話を送る、もしくはちょっと終わりの方に次の話をもってくるというフレキシブルなドラマ進行のためです。でも、今回はそれだけではないです。

 クリスティの原作から8つのエピソードを中国民国期のドラマに落とし込んでいますが、やっぱりそれだけではなかった。

 

 どうやらこの8つのエピソードを司徒顔たちをある時は事件の関係者、ある時は探偵、ある時は狂言回し的につかって「接着」しているようです。

 そのため最初の「東方快車謀殺案」では司徒顔を事件に引っ張り込む役目を果たした駱少川は、次の事件「首富庄園謀殺案」では被害者の息子で被疑者となり、三つ目の「女校鬧鬼驚魂案」からは警察官となっています。

 また、「女校鬧鬼驚魂案」では女学校の音楽の先生だった張馨予の周墨婉は、「炸酱意面投毒案」では司徒顔の助手、「豪門出軌情殺案」では過去の事件の遺児となっています。

 もともとはばらばらな事件をひとつなぎにするための工夫というか苦心の跡が見られます。

 結局、最後まで行くと大きな謎を外枠に小さな事件が解決され、そこで残った疑惑が大きな謎へとつながっていくという中華ミステリでおなじみのパタンになっていくのがはっきりしてきました。

 

 今回視聴分の「女校鬧鬼驚魂案」は原作では「鳩の中の猫」、「炸酱意面投毒案」は「愛国殺人」となります。

 

 「鳩の中の猫」は女学校を舞台にした話だったのでそこは大きな変更はなかったです。「炸酱意面投毒案」はタイトルでわかる通り、レストランでコックが殺されるという設定に変わっています。原作ではポアロの歯医者が殺されるという話でした。中身は言わないw

 

 このレストランに司徒顔と周墨婉が常連だったとかいう設定を事件の起こる前にねじ込んでいるとか、一体感を出すための工夫もあちこちに。努力はわかるんだけど、やっぱり木で竹を接いだようなおさまりの悪い感じがあるのは仕方ないかも。

 最後にどういうふうに総まとめをしてくれるんでしょうかねえ。力業でなく、スマートに終わってくれるといいんですけどね~