17~24集(大結局)
残り8集で四つの原作をどうまとめるのか?が一番、視聴のモチベーションだった最終視聴分。いや、なかなかうまくまとめてたんじゃないですかね~というのが最初の感想。
今回のエピソードは「豪門出軌情殺案」「日本領事綁架案」「雪夜連環殺人案」「双面恋人失踪案」の四つ。原作で言うと「五匹の子豚」、「総理大臣の失踪」(「ポアロ登場」所載)、「三幕の殺人」、「カーテン」となります。
とはいえ、ここまで付き合ってわかってきたようにしっかり区切られているわけではないです。特に最後の二つは、それぞれの個性を生かしつつも一体化させてしまっているようにも見えます。
クリスティとかクィーンとかにどっぷり親しんできたミステリ迷の方なら、「カーテン」のストーリとかトリックとかは周知のことなんだと思います。私もそういう一人ですが、もちろん言いたいことも山ほどw
けど、世間の誰もが知ってるというわけでもなく、そこに触れずに感想を書くっていうのはなんとも物足りないです。ミステリ好き仲間ばかりで盛り上がるのなら、言いたい放題なんですよどね~
前にも触れましたが、クリスティの原作を民国期の中国の時代背景に翻案しただけでなく、それぞれのストーリやキャラクタ、犯人の設定もドラマの展開に合わせて改編しています。それでも、基本的な展開やトリックには大きな改編がされてないと見ました。
原作を知ってる人ならわかってもらえると思うんですが、「カーテン!いったいどうする気?」とひやひや半分、わくわく半分だったんです。これ、けっこう上手にドラマ世界になじませてあって、楽しく見終わることができました。ここまでに登場してきた濃密な人間関係の中で事件と謎解きが行われるので、原作とはまた違った味わいがあったのも一興でした。やっぱり・・・とか、この人しかないよね~などと一人で突っ込みつつ楽しんだ24集。
恋愛要素とか、防諜劇要素とか原作にはほぼなかったものもとりいれ、時代背景にふさわしい謎の組織も姿を見せるなど、相当力任せにつないでいる感じがなくもないけど、私は結構本格ミステリ見てる気分で見終われました。他のドラマ横において、第一優先で更新待ちしていたのが、なにより満足の証拠です。
胡一天の司徒顔、思慮深く浮ついたところのないキャラが悪くないです。何より民国期の衣装がよく似合う。駱少川の張雲龍は司徒顔との対比で、結構なカッカと来るタイプですが、二人の信頼は固い。双男主二人にそれぞれ女性キャラを配置してなかったら、またBL疑惑でひっかかってたかもw
このドラマ、衣装がいいんですよね~どこが民国期じゃ?というしかなかった「迷航崑崙墟」の丁雲斎らの衣装とは比べ物にならなくてこちらも満足。男性も女性もよく似合っていて美しい。特にきっちり着こなされたスーツとコートの姿がかっこよかったです。
哈爾濱の警察署長に宁文彤、周墨婉の张馨予のほか、張帆とか王若麟等、なじみのある顔触れも出ていました。
演 員 角 色
胡一天 飾 司徒颜
张云龙 飾 骆少川
张馨予 飾 周墨婉
宣 言 飾 金启明
沈羽洁 飾 邹静萱
马 睿 飾 沈夫人
姬晨牧 飾 方渐齐
郭贞宇 飾 小 六
宁文彤 飾 包警长
刘 敏 飾 白姗姗
出品人 龚宇、郭雨程
制作人 戴莹
监 制 王晓晖
原 著 阿加莎·克里斯蒂
导 演 张伟克
编 剧 吴远博、飞刀叶
配 乐 陈雪燃
美术设计 吴兴广
动作指导 郭立勇
造型设计 阳东霖
服装设计 吴少华