23~30集(大結局)
リアタイがんばった!ということで、ドラマ版「三体」終了しました。
思ったより、原作準拠で話が進んでいった感じはあります。でも、どうしてもあの原作を日本版で読んだ視聴者としては、中国版の原作がどういう展開だったのかが気になるという後遺症を残して視聴終了しました。
前回視聴部分ではオリジナルキャラの慕星の登場場面が多く、結構重要なポイントを攫って行ってました。今回は葉文潔の妹の娘というのが登場。彼女の立ち位置自体のキャラ自体は原作にも登場していますから、慕星のように全くのオリキャラというわけではないのですが、葉文潔の妹?え?文革時代に若いうちに死んだんじゃなかったっけ?と目をぱちくりしました。
ドラマでは結局文革期に父親が殺害されたことは触れられても、それに葉文潔の母や妹がどうかかわったのかは全く描かれませんでした。そうなると、葉文潔が持っている人類への深い絶望がどこから生まれてきたのかという部分がどうしても弱くなってしまった感が拭えません。
古琴作戦の描写は思った以上の完成度で、あの場面をどんなふうに映像化するのかと楽しみにしていましたが、必要以上にグロテスクにすることもなく、なかなかの迫力で見せてくれました。
ドラマ見てなくても、原作読了された方なら、説明しなくても分かってもらえるんじゃないかと思います。やりすぎればグロテスクになるし、十分に手をかけなければどうしようもなくなってしまう場面です。十分な質感と量感を持って、静かな始まりから最後の崩壊までじっくり見させてもらいました。
けど、やっぱり怖かった💦
話の展開には、あれ?と思うところがあっても、こういうところの技術やお金のかけ方でドラマは十分に楽しく見られることができました。
全体として、原作で感じた以上に史強が格好良くて、よかったです。対して、汪淼は、英雄的に活躍する史強に対して大勢を殺害することになる古琴作戦に恐れを抱くなどどこまでも普通人の間隔を持っています。もちろん天才的な数学者ですが、自らの生み出したものに心底恐怖を感じています。
元々彼ら二人が、三体世界から人類を守るために力を合わせていく話ではありますけど、ドラマの方がそれがメインになっているように思いました。
演員的には、王子文の若い時代の葉文潔と陳瑾の現在の葉文潔が俳優は交代しているのに、どちらからも深い絶望感を感じることができて違和感がありませんでした。
史強の于和偉は板についた刑事役、汪淼の張魯一は他の学者たちがエキセントリックなのに対してバランスの取れた性格の家庭人というところがポイントでしょうか?変に英雄的な人物でもないのに、英雄的な行動をとることになってしまっています。
申玉菲の李小冉の謎めいた感じも悪くなかったし、潘寒の張峻寧(「擇天記」の秋山君の中の人)は相変わらず整った顔でどんどん壊れていく人格を表現するのがうまい。
個人的には常偉思を演じた林永健の登場が楽しみでした💦
このドラマ、絶対近いうちに日本上陸と思っているし、日本に限らず原作はいつでも読める環境なので、説明は必要最小限以下にしてしまいました。何を言いたいのだ?と思われたみなさん、ぜひ原作と合わせてドラマをご覧いただきたいと思います。
ということで、これで年末からの年跨ぎで視聴していたドラマは終了。で、そろそろ春ドラマですね~
演 員 角色
张鲁一 飾 汪淼
于和伟 飾 史强
陈 瑾 飾 叶文洁(老年)
王子文 飾 叶文洁(青年)
林永健 飾 常伟思
李小冉 飾 申玉菲
王传君 飾 丁仪
张 帆 飾 雷志成
白 客 飾 白沐霖
涂松岩 飾 杨卫宁
刘 敏 飾 李瑶
寇振海 飾 叶哲泰
杨 蓉 飾 慕星
孔 琳 飾 程丽华
张峻宁 飾 潘寒
柯南・何裴 飾 麦克·伊文斯
李则慧 飾 徐冰冰
赵 健 飾 魏成
何杜娟 飾 杨冬
王 薇 飾 陈雪
孔连顺 飾 沙瑞山
韩 青 飾 周文王
黎明明 飾 周文王追随者
张铭恩 飾 祝冥
朱 戬 飾 离芒
郭靖宇 飾 纣王
江 南 飾 伏羲
蔡 佳 飾 妲己
胡 杰 飾 纣王大臣
于 洋 飾 墨子
侯鸿亮 飾 孔子
梁振华 飾 墨子记录员
费振翔 飾 墨子报信人
高亚麟 飾 被袭击的路人
季 晨 飾 秦始皇
马 东 飾 秦信号官
唐家三少 飾 秦太史令
白一骢 飾 联合国秘书长
杨 磊 飾 三体舰队男人
王羽铮 飾 海宁
于歆童 飾 叶文雪
黎明明 飾 红岸小张
潘晓莉 飾 绍琳
蔡盈盈 飾 豆豆
谢 波 飾 胡晓希
张 弓 飾 韩教授(慧痴)
马书良 飾 小剧场白先生
管梓净 飾 小剧场记者
曲少石 飾 张主任
出品人 林奇、孙忠怀、薛继军
制作人 李尔云、白一骢、杨星阳、伊简梅
监 制 王娟、庄殿君、赵骥龙、单磊
原 著 刘慈欣
导 演 杨磊
编 剧 田良良、陈晨
配 乐 陈雪燃
美术设计 刘勇奇
动作指导 张林东
造型设计 陈敏正
服装设计 范铁锁