江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

無眠之境 その1

1~8集

 

 原作が周浩暉の「邪悪催眠師」、正邪の催眠師が一般人たちの命を守るために死闘を繰り広げるという話・・・だと紹介されています。
 私としてはそんなことよりもこれが「死亡通知単」の前伝ということに興味があって、視聴開始。もちろん小説もよいミステリなんですが、なんと言っても私は「死亡通知単」を原作としたドラマの「暗黒者」が好きなのです。

 

 見始めてみると、この小説よりもドラマが強烈に頭に焼き付いてるせいもあって、どうもこの「無眠之境」世界になじめない。むしろ「暗黒者」とは無縁の別のミステリとして見た方がよいかなと思っているところです。

 

 それなのに、原作「死亡通知単」とかドラマ「暗黒者」のネタをぶち込んでくるんですよね~
 例えば、梁音。彼女は「暗黒者」ではゴスロリをまとった腕利きの法医として登場しています。ところが、この「無眠之境」にも「梁音」という女性キャラが出てきます、今度は主人公の幼馴染で部下の女性警官。全く違うキャラです。「邪悪睡眠師」に梁音が登場したのは、ドラマの「暗黒者」より後なので、原作には登場してなかったこのキャラの名前だけ流用したのかもしれません。しかし、視聴者としてはあれ?あれ?あれ~?でしたw

 

 


 主人公の片方が「死亡通知単」事件発生以前の羅飛。彼が青年刑警としてチームの隊長をしている時期になります。「暗黒者」から勘定するとすでに彼にはいろいろな過去があったはずなのですが、ここでは元気に熱血刑事やってます。ただし、全く過去に何にもなかったというわけではなさそうです。

 もう一人の主人公が催眠師の陸風平で、彼は陽県で発生した奇怪な殺人事件に催眠術師が関係してると自ら捜査チームに参加してくる。当然のように、迷惑顔の羅飛と角突き合わせた挙句に、彼の信頼を得ることに成功。バディとして動き出しています。
 
 しかし、この陸風平にはぜひとも解決したい事件があって、羅飛からその資料を得たいと思っているわけで、またしても中華ミステリおなじみの主人公たち自身に関わる過去の事件が絡む展開になっています。

 

 自殺か殺人かと迷うような事件がたて続き、それには医学の知識や催眠術が関係しているかもと捜査が行われ、それなりに犯人も見つかっては、どうも別に犯行を行ってる人物がいそうだ・・・ということになっています。こちらもなんか最近見たようなw

 

 「暗黒者」シリーズは原作から離れたオリジナル部分も多いと思うのですが、今度の「無眠之境」はどうなんでしょうね?今のところ、自分で確かめようとは思いませんが・・・

 

 見ていて一番、気持ちが落ち着かないのは鄭業成の演じる陸風平の方に、「暗黒者」の郭京飛が演じた羅飛の雰囲気があって、辛雲来の羅飛にはむしろ李岷城の演じた韓灝に近いものを感じてしまうことです。ドラマ全体にあまりぶっ飛んだところがないのを嘆くのは無理な注文、勝手な思い込みとは思うのですが、もう少しドラマ全体にスピード感がほしい。

 特に最近同じような枠組みのミステリ、警察ドラマが続くので、もっと個性的な演出を見せてほしかった。
 
 と文句言いつつも、24集分の8集は見てしまった。古装劇優先だったはずが「長月燼明」横に置いといてもこっちを見てたのは「長月燼明」がウザキャラのさばりエピソードに来てたこともありますが、「暗黒者」の前伝という言葉に惹かれたせいでもあります。聞くところでは原作「邪悪睡眠師」の第3作までくると「死亡通知単」への関連がはっきりしてくるとか・・・ということは今回の24集だけではそこに行きつけそうもない?やっぱり別の話と割り切った方がよさげですね~