江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

またまた 包青天

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少年包青天Ⅲ その3

PPSの少年包青天Ⅲと凌雲壮志包青天が終わったと思ったら、少年包青天Ⅰが始まってしまったので、この際、勢いで見ています。
PPSは一度に4話も8話も配信したりするんで働く大姐にすると、実は続けてみるのはとっても大変なんです。抜けたり、順番が入れ替わったりしながらもなんとか話についていってるってところです。
さて、包青天。周杰版のⅠが始まって、やっと話がつながったところもありますが、とにかく同時期に互いに意識しながらやってたらしい少年包青天Ⅲと凌雲壮志包青天。
その結果、どっちも同じような話の経過をたどって、皇帝の犯罪を暴くという結末に辿り着いてる。わざとか、偶然か、視聴者をあっと言わそうとして行き着くところが同じだったと言うか。
ただ、方向性はまったく反対。
共通点
その1  記憶喪失 少年では本人記憶喪失、凌雲では恋人の遼国公主が記憶喪失
その2  崖から落ちる 特に少年ではやたらに人が崖から落ちる
その3  皇帝の犯罪  どっちも皇帝自身が謀反を企てる
その4  枠組み   宋と遼の対立、皇帝に関わる政権闘争という大枠の中に、小規模な謎解きで物語をすすめる。

最終的にどちらも悩んだ末に皇帝の犯罪を暴くわけだけど、この方向性がまるで反対
凌雲では、皇帝の犯罪を隠すために身代わりとなってその罪を背負った八賢王の意を受けた包青天は、皇帝の犯罪を公にすることなく、新しい政治作りに取り組むために自ら朝廷の重臣となり、そのために遼の公主である恋人に別れを告げる。そして、彼女を遼に帰し、宋と遼の友好のために尽力することを求める。
ここでは包青天は江湖から身をひき、大人として朝廷の権力と政治の世界に身を投じていく。包青天の青春の終わりである。この先続編が作られるとしたら、権力闘争のドラマになるはず。
少年では、包青天は公開裁判の席で皇帝の犯罪を暴き立てる。そのため、皇帝よりもその政敵よりも大衆の人気を得、「あいつを皇帝にかついで反乱を起こそう」というやからまで現れてしまう。宋と遼の戦争を仕掛けたのも、回避したのも彼のなしたこと。しかも、死んだと思って恋人は、実は生きていて、しかも皇后となっている。なお、悪いことに二人の気持ちは今も変わっていない。となれば、宋を守るためには自分が生きているわけにはいけないと、崖から飛び降りる。
包青天「死後」のエピローグでは、第1話で礼部侍郎に抜擢されていた公孫策も職を辞して子どもたちを教え、展超は江湖にいる。そして、包青天自身は、もとの郭の女たちやどうしたわけか皇后になったはずの彼女といっしょにまた快快楽楽とやっている。
朝廷や権力に背を向け、江湖に生きている。こちらは連作になっているせいもあって、まだ少年包青天Ⅳが作られる余地がある。青春はまだ続いている。しかし、あそこまでやってしまったらもどるにもどれないだろうな。もどったら謀反だもんな、本人の意思に関わらず周りがそうしかけるもんなあ。まあ、余計なお世話です。

そういえばPPSで配信してた絶世双侠の林志頴の声はほかの人があててる?パソコンのスピーカは質が悪いからひずんでいるのかもしれないけど、VCDのは確かに本人の声だと思うんだけど、なんか違うなあ。気のせいかなあ。私の持ってるのと違うバージョンなんだろうか。