江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

浣花洗剣録 その2

  入り乱れてます

 

「大人物」に次ぐ謝霆鋒主演の古龍武侠電視劇というわけですが、いかにも古龍らしく複雑きわまる人間関係と権力争いの話と愛情故事となんやかんやがどっと入り乱れています。
謝霆鋒演じるところの呼延大蔵(パッケージやネットに出てた「山野」ではなかった)が、生まれてすぐに別れた母親が、結婚させられた相手との間に生んだのが、方寶玉(飾 喬振宇)で、その両親はこれまた寶玉がうまれてすぐ死んで、その原因を作ったのが、後の紫衣侯(飾 譚耀文)で、実は死んだはず(崖から落ちた・・・)の母親は生きていて・・・
で、20年後くらいに、師父の遺言で宝剣をあつめにやってきた大蔵が、寶玉の祖父を殺して、でも、その祖父は生きていて、武林制覇を狙う大魔頭で・・・・
と、いかにも「古龍」って話です。この錯綜ぶりは、「大旗英雄伝」や「大人物」と比べ物にはならない。でも、おもしろい。できは、この3つの中では一番かもしれない。
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昔、張国栄がこのドラマの主役をやったときには、大蔵ではなく、寶玉の方だったらしいけど、たしかに運命に翻弄される若者の成長の話としては、大蔵より寶玉の方を主役にした方がおもしろいだろうな。現実に、これでも話を進めていくのは、どっちかというと寶玉の方だし。能天気な若様が、祖父の死で冷たい世間に投げ出され、全然武芸が出来なかったのに武林に並ぶものがないほどの絶世の武功は身に着けたものの周りの権力争いに巻き込まれて恋人とはうまくいかず、死んだと思った祖父は生きてて、しかも朝廷の走狗で・・・と運命に翻弄されまくる。
それに比べて、大蔵は大人で登場したときにはもう武芸の達人で、比武をしては、中原武林の武芸者たちを顔色もかえずに切りまくる。好きな女性ができて、人間が変わってくるものの、そんな大化けするわけでなく・・・
やっぱり、これは寶玉のドラマだなあ。
で、もう一人の主役の木郎神君は、武林邪派の跡継ぎなんだけど、実は朝廷の錦衣衛で・・・
生き別れた二人の兄弟はいつお互いに親兄弟と知って、手を結ぶのか。紫衣侯と二人の母親の関係はどうなるのか、武林を制覇するのはだれか、武林消滅を狙う朝廷の陰謀は・・・3人の年軽人たちの愛情故事はどうなるのか・・・と、いくつものストーリーが絡み合いながら、30集まで来たところです。
今日は、これから楽しみにしてた「笑傲江湖」なので、この辺で一休みなんですが・・・
この「浣花洗剑录」、「古龍笑傲江湖」って雰囲気もあります。武林の盟主争いに、正邪入り乱れての恋愛・・・「笑傲江湖」とは全然話の組み立ては違うけど、おもしろいドラマです。