江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

読了「包青天奇案」

スタートは一緒なのにねえ


イメージ 2文芸社から出ている有坂正三さんの「包青天奇案 中国版・大岡越前の物語」を読み終わりました。
「はじめに」のところで、電視劇の「少年包青天」のことなんかに触れていたのに、にやりとしながら、ページをめくっていました。
「少年包青天」や「包青天」シリーズで出てきたエピソードが日本語で解説してくれてあるので、「あ、そういうことだったか」とか「やっぱり・・・わたしの中国語読解力もちっとはましになってきたか・・・」などと、不気味に独り言なんかも言いつつ、けっこう楽しみました。
この有坂さんって作者の人、あとがきによると「最初に包拯に接したのは、歴史書や研究書ではなく、人気テレビドラマの「少年包青天」と「包青天」だった。」とのこと。なんだ、とすると、私と一緒じゃないか。
イメージ 1それなのに、ちゃんと包青天を紹介する本を一冊書いた人もいるんだなあ、と感心。
私のほうは、ただの「江湖迷人」・・・で、「少包3」の開封府尹・包拯と礼部侍郎・公孫策。おじさん版の方は、どれも公孫策の位置が低いのが今一つ不満。まあ、展昭と三人の関係が好兄弟でまあ対等な「少包」シリーズからスタートした人間なせいでしょうが。包拯が大人として完全に二人の上にいるおじさん版から入ってたら、また感じ方が違ったんでしょうけど。
「少包1」の最終シリーズで任泉の公孫策が「天がおまえを英雄に定め、それを支えるのが自分の役目と定めたならそれでかまわない」みたいな(感じの)台詞を言ってますが、この辺の位置関係を念頭においた言い訳ってことなんでしょうか。