江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

任賢齊版 笑傲江湖 その2

やっとクリア、台湾版


イメージ 1土豆やら酷6やらをつぎはぎしてどうにか最後までクリア。
任賢齊主演の台湾版だから、「神鵰侠侶」みたいに原作とはすごくかけ離れてるのは覚悟して見てたんですが、とにかく配信状況がよくないのに参った。
で、中身はというとやっぱり「笑傲江湖」風。それでも「神鵰侠侶」よりは原作に近かったかも。
日本のダイジェスト版じゃ出てこなかった儀林はちゃんと出てたけど、不戒和尚夫婦なんかは出てこない。少林寺の方証大師とかは出てくるけど、大きな役割を果たしていない。
日本版じゃほとんど姿を見せなかった田伯光が、不戒和尚やら莫大先生やらの役割をほとんど背負って実は大活躍してたことも、明らかになりました。

けど、全体としてみると、この52集もあるドラマ、令孤沖と任盈盈をメインに、岳不群親子と林平之、任我行と東方不敗と日月神教、儀林と田伯光という大きく4つの人間関係があんまりかかわりも持たずに並行して進んでいくんで、このさいあとの3つを切ってしまっても・・・という日本版のコンセプトもわからないではなかったりします。

冒頭、任我行を幽閉したばかりの東方不敗の手から盈盈を曲洋が奪い取って、実の娘として育てるというわけのわからないシーンからスタート。なぜか、盈盈のおばが出てきたり、曲洋と盈盈の母の話やらなんやら、付け足しの部分が延々と続くのですが、正直このへんがかったるい。
儀林を田伯光から助けるとか、もともとあった話もあんまり切ってないんで、どうしても間延びした感じになってしまってる。

もうひとつ初めの10集分くらいに乗り切れないのは、このあたりでは令孤沖との絡みが多い岳霊珊になんの魅力も感じられないから。もともとあんまり可愛げのする役じゃないけど、「我儘なおじょうさん」っていうより「意地悪なお局様」って雰囲気の陳徳容じゃ絶対ミスキャスト。この人、林志頴と苏有朋の「絶代双驕」でもひどく老け込んだ鉄心蘭をしてたんだけど、台湾的基準では「お嬢様」役にふさわしい配役なんだろうか。まあ、その分袁詠儀が得してるって気もします。

逆に「大妹子」なはずの蘭鳳凰を陳沙沙こと陳紫函がやってますが、こっちは若くてプリプリして、ほんとに妹分って感じで原作以上に大活躍。

最後は一応「なるようになった」わけですが、儀林にほんとうに惚れてしまった田伯光が結婚を申し込んでもうんといってくれなんで頭をまるめちゃうという不戒エピソードまで背負い込んでエンド。

切るものを切っちゃったせいで、鏡の中のひげの生えなくなった顔を寂しげに見つめる林平之とか、小技におもしろいとこもあるんだけど、なんにしても52集は長すぎでした。