江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

碧血剣 その15

武林の盟主


 左冷禅だの岳不群だのがなりたがって、いろいろと陰謀をめぐらせ、人生を破滅させた「武林の盟主」。
 その盟主に、袁承志くん、簡単におさまってしまいした。
 まあ、腕は立つし人格もすぐれてるしと、周りが推すのは当然かもしれないけど、そうやって推挙されても、のほほんと立ってられるところが袁承志の袁承志たるところでしょうね。自分じゃ盟主になりたいとも、その必要があるとも明言しないまま、周りに流されて、最後には「やるぞ!」
 本領発揮ですね。
 恋愛関係のほうは、やっと青々の自分への感情に気づいた?それとも、まだなんで青青がむかついているか、理由を理解できてないってレベルでしょうか。
 阿九のほうは、自分の父崇禎が承志の父を無実の罪に落として、非業の死を遂げさせたという事実を知ってしまい、彼女の感情は複雑なものとなってしまう。
 といっても、袁承志はなんも気づかないわけで、何で急に帰っちゃうのかなってくらいのもの。
 青青は、猛アピールしてるけど、それに気づくのは回りだけで、肝心の承志はてんで鈍いんだから、彼女のいらいらも募るわけです。
 こうやって、周囲の決めつけと本人の猛アピールと他の女性たちが順繰りに身を引いていくせいで、袁承志は青青に眼を向けていくようになる・・・というと、青青に気の毒?
 本人がはっきりしないまま、周囲に流されていくっていうか、持ち上げられてほいほい運ばれていくのは、苦労はしててもやっぱり「若君」なんでしょうね。彼の「主体性」は、「若君」であることにあるのかも・・・とこのごろテレビを見つつ思ったりしています。
 で、「若君」の「盟主」としての初陣の続きから、次回のお楽しみ・・・