江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

東周列国戦国編その3

細部で楽しみました


荊軻始皇帝暗殺失敗でエンドマークとなった東周列国戦国編、ともかく歴史のお勉強になりました。
どれが史実で、どこがフィクションなのか、判断する知識は残念ながら持ち合わせてないし、どっちにしても二千数百年以上昔のことだからその境目もあいまいだろうし・・・となげやりになりつつも、ちょっと気になったのが、筆と字。
紙の発明は、漢代ってのが一応通説(もっと早くからあったという説も)なんで、さすがに紙に字を書くシーンはなかったけど、布に字を書いてたの毛筆でなかった?手元の筆が確認できなくても、できた字がどう見ても毛筆で書いた字だったぞ・・・毛筆は秦代の将軍蒙恬が発明したという話だし、始皇帝の命令で作られたはずの文字小篆も始皇帝以前のエピソードにも出てたぞ・・・と、字がいつも気になる書道マニアです。

このドラマ全体を通して、一番おもしろかったのは話より小道具・大道具。故宮博物館なんかにあるような発掘品が古代にはこんな風に使われてたのか・・・と、野次馬的好奇心を大いにそそられました。
かなり目立った夜のシーンでは、明かりを確保するために奴婢たちが燭台やら火皿やらをもって、エライさんのまわりをささっと音もなく歩く。(この燭台ギャルズは、エピソードが変わっても同じ人が使いまわされてた。さすがに顔覚えちゃったw)
それに、方形のでっかい鼎をお風呂につかっていたり、兵馬俑と一緒に埋まってたような戦車がいっぱい走ってたりとか大道具も楽しかった。
もっとも、始皇帝のマッサージギャルズなんかのスケスケの衣装はどんなもんでしょうねえ・・・
ついでに、始皇帝の裳裾ギャルズ。花嫁衣装のように長い始皇帝の長衣の袖と裳裾をもって、あとから音もなくついてくる四人。叩頭している高官たちの間を突っ切っていく始皇帝、すると彼の動きに従って彼らの頭の上を袖が通り過ぎていく・・・始皇帝の強圧的な権力の象徴というわけです。なかなか面白い演出でした。史実にあるんだろうか。

中国流の大規模なエキストラには慣れてきたけど、戦闘シーンの山のような死体や、土に(首までとはいえ)埋められた大勢の兵士なんかの圧倒的な人数にはびっくり。キャストがいまいち地味な分、エキストラに金かけたか?

あと、何といっても印象に残ったのが、布団を巻きつけたような衣装。よほど寒かったのか、どの俳優さんも肩幅二倍って感じ、ドラえもんのような体形になっちゃってて・・・笑える。

というわけで、着ぶくれ莫大先生も出てました・・・
イメージ 1