江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

雪山飛孤 その24

さあ、終わったぞ!!


 いいたいこと言える!おととしの3月に中文版見て書いた記事は「これから日本で出るらしい」という話を聞いてたんで、ぼわっとしか書いてないのよね、あれでも。
とにかく、この大結局はお話にならないと思うんですが・・・

 他の人も指摘してたけど、だいたいこのドラマ、いいほうも悪いほうも感情移入できるキャラクタがいない。いいほうは、なんかみんな優柔不断で、思い切りが悪い。
 悪いほうは、所詮小悪党の田帰農なんかは猟奇犯罪の域にまで達してしまって、武侠迷としては「そりゃないだろ」というしかない。
 結局、演出の失敗だとしか言えないなあ。若蘭の生き埋めでもCSIでタランティーノが演出したのは、おもしろかったけど、これのはまったくいただけない。そのあとの、若蘭探しでも、あんなにわーわーやったら見つかるものも見つからなくなるだろうに・・・CSIの放送からすぐにまた見たんで余計にへまが目立ったよなあ。

 それに、主人公の胡斐。前にも書いた気がするけど、この人のチャンバラって今一つすっきりしない。アクションじゃなくて、決着がつかない。最後の田帰農との一戦でも、つまるところ田帰農のオウンゴール・・・自爆しちゃったんで、胡斐の手柄じゃない。さかのぼって、あれだけわーわー言って追いかけてた鳳天南も何気に勝手に死んだわけだし、乾隆帝はもちろん福康安も「おとがめなし」
 いちいち覚えてるわけじゃないけど、だれかしっかり胡斐自身がカタをつけたのって、あった?私はどうしても商家堡以来、その他大勢以外では思い出せないんだけど・・・そのくらいイメージが薄いってことですわ。ラストバトルも、クロマキーの下手さのほうが目に付いたもんね。
 ヒロイン3人は、ツンデレというよりはみんな性格悪くて、男を潰すし。まあ、これだけ思い切りの悪くて、そうとうにアレな主人公にはつりあってるかもしれないけど。

 これは、中文版にはなかったけど、陳家洛が、乾隆帝が田帰農に与えた5万人の兵をひかそうと福康安をとらえる場面。突然、「陳家洛 福康安の叔父」ってクレジットが出たのに、大爆笑してしまった。でもさあ、それクレジットするんなら、次の乾隆帝と対面したシーンで乾隆帝に「陳家洛の実の兄、海寧陳家の長男」とかクレジット入れないとこれだけしか見てない人はやっぱりわからないって。ついでに「カスリーのことか?」にも「乾隆帝が横取りして死なせた陳家洛の恋人」とかなんとかwww
 この5万人の兵隊も、陳家洛が乾隆帝を脅してひっこめさせたわけだけど、内地ものだったら5万人の軍vs紅花会率いる一般民衆わらわらという戦闘シーンをエキストラわんさか使ってとってかもしれんなあ。まあ、この程度の点々CGじゃよしたがよさそうです。
 このドラマ見ながらつくづく思い返してたんだけど、そういや香港製作の武侠劇だとエキストラがいっぱい出る場面少ないよなあ・・・昔ジャッキー・チェンの「プロジェクトA」とかで最後に大勢入りまじってばたばたやってたイメージが強かったんだけど、よくよく考えて見りゃ結構人数少ないぞ・・・

 まあ、とにかく、終わったぞ!!
 再来週からは「鹿鼎記」!!くっくっく・・・笑いが止まらない・・・
 文句ついでに、もう一つ・・・せめてここでくらい「新・上海グランドのホアン・シャオミン」じゃなくて「神鵰侠侶のホアン・シャオミン」って言ってほしかったなあ・・・

 というわけで、黄暁明@楊過です♡
イメージ 1