江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

やっとだ、大漢風

つぎはぎ終了


イメージ 1 BSで放送してたのやら、ネットで配信されてたのやらをつぎはぎというか、ばらしたジグソーパズルみたいな感じに見ていた「大漢風」
話はけっこうおもしろいし、胡軍やら呉越やら知った顔満載なのに、今ひとつ気分が盛り上がらなかったのは、ひとえに呂薙の化粧のせい・・・
 秦末の始皇帝の死から、項羽韓信の死、劉邦の漢による中国統一と劉邦、呂薙の死までを取り扱っていて、ほんと途切れなく人が死んでいく。
 まあ、歴史的事実にのっかってるドラマですから、ネタばれにはならんと思いますが、逆にそんなことレビューしてもしょうがないんで、この際すっぱりやめ。
 ただの感想だけ・・・

 ドラマ「大漢風」の主役はもちろん項羽と劉邦なんですが、それに次ぐのがやっぱり韓信・・・呉越の韓信はなかなかよかった。さんざ利用された末に悲劇の死を遂げる韓信をすっきりと描いてたと思います。特に武芸を披露する場面もなく、コメディタッチになるわけでもなく、反対にがちがちにこわばってくそまじめになるわけでもなく、めずらしくたんたんと格好よくやってた。
 けどさあ、この韓信、結局歴史的にみても「いじられキャラ」なんだよねえ。人に馬鹿にされ続けた流浪の時代、才能を認められないで苦しむ不遇の時代、漢軍の将軍として活躍した時代だけがいいころで、項羽を負かすとすぐに左遷、投獄・・・これが「いじられキャラ」でなくて、なんでしょ?

 項羽の胡軍。がちがちの戦争屋項羽を猛々しくやってます。こっちも悲運の猛将ってところでしょうが、まあ戦争に強いといっても戦術にたけてるわけではなく、ただ「アレ」なだけですw
 ラストバトルでえんえんと戟やら槍やら振り回して、大奮戦するのに、「赤壁」の趙雲を思い出してしまった。一年くらい前に見た時はそんなことなかったのにねえ、で、もうすぐだねえ「赤壁下集」

 劉邦。下品で女好き、権力欲もまんまん。特に秀でた才能があるわけではない。あるのは「人たらし」の才能。ずる賢さと強い嫁さんと優秀なスタッフのおかげで皇帝の座にはつけたものの、実は嫁さんが皇后の座についたというほうが正解でしょうねえ。

 ヒロイン3人。
 呂薙、とにかく化粧が嫌い。「女」丸出しなんだけど、権力欲のほうと女の野生がくっついてて、男性には嫌われるキャラでしょうねえ。
 反対に、おんなじように「女」丸出しなんだけど、ただやさしく美しいだけで、周囲に結果として迷惑をかけ続けるのが虞姫。これは、女性版「いじられキャラ」か。
 韓信の妻でありながら、離れ離れになってしまう月姫。何事も自分からあきらめ、男も権力も捨てることでただ一人生き残った。男には都合のいいキャラかも。
 結局、化粧が嫌いと言いながら、好感が一番持てるのは呂薙だったりするんですが・・・やっぱり嫌いだわ。

 ところで、この冑の中にどうやってポニーテールの髪の毛を収納してるのか気になるんですけど・・・冑かぶると鬘省略するんだもん、ずるいよねえ。