江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

鹿鼎記 その34

第39~40集 你好大的胆子


 さあ、とうとう韋小寶の二股が皇帝にばれちゃいました。
 天地会と皇帝の両方に義理を立て、どっちにもそこそこ嘘をつきながら、きわどい綱渡りをしてきた小寶。まあ、今までうまくいってたのが不思議なぐらいですが、そこが小寶のツキのよさなんでしょう。
 泥んこ合戦で固まった康煕と小寶の友情も、ロシア帰りのお風呂を頂点に、がらがらと・・・
 と言いたいところなんですが、そう簡単にはくずれない。
 小寶の裏の姿を天地会を裏切った風際中からすでに聞かされていた康煕は、「天地会の青木堂香主」韋小寶と現実に目の前にいる幼馴染小桂子の落差に戸惑っている。しかも、彼はまたしても康煕と清朝のために大手柄を立ててきた。
 楊州での手柄を危機として報告し、退出しようとする小寶になんども「他にいい忘れていることはないか」と念を押す康煕。いつもと違う康煕の様子を不審がりながらも「ないです」と答える小寶。その小寶に、失望していく康煕の表情が印象的です。
 前にも書いたけど、この辺の描き方は他のドラマ化作品、原作と比べてもすごく丁寧だと思う。

 帰辛樹一家に皇帝の代わりに皇太后一行を狙わせた韋小寶・・・とうとうどうしようもないところに追い込まれてしまう。

 あくまでも自分はこの暗殺とは無関係と言い張る小寶に、康煕は天地会の合言葉をかける。
 一瞬とまどいながらも、それにこたえる小寶。
「なんだ、皇上も天地会の仲間だったんだ。で、どこの所属?」と無邪気に口を滑らせる小寶、一瞬で凍りつく。
 能天気に見えてもやっぱり皇帝の友人とその皇帝を倒そうとする天地会の幹部という立場に、小寶なりに板挟みにはなってたんで、やっぱりとっさに安心したってことなんでしょう。

 その小寶に康煕はブチ切れるわけですが、そりゃまあ当然でしょう。
 裏切りは許せない、でも実際に自分のために命がけで働いている、刺客が現れればためらいなく盾になっている、その上子どものころから只一人心を許してきた友でもある・・・天地会との板挟みになっている小寶以上に、康煕の葛藤は深いものがあります。
イメージ 1


 というところで、二人の他に目を移すと・・・

 気の毒な呉六奇は、世間話をして、双児と義兄妹になっただけで、殺されてしまいました。しかも、あんなにどたばたと・・・原型とどめてたんだろうか?
 三少奶奶が仇を討たせてくれたお礼にとくれた暗器、あんなにかさばるの、どうやって隠すんだ?
 先週、やたらにアップが目立った風際中ですが、初めてご覧になったみなさん、これが風際中ですよ。覚えてやってくださいねw
イメージ 2

 韋伯爵府に天地会と沐王府の43人が勢ぞろい・・・やっぱり張康年たちいわば小寶の子飼いの連中は彼のもう一つの生活を知ってて見て見ぬふりですよね、でないと呉之栄の始末もあんな風にはできない。
 皇帝暗殺を請け負った帰辛樹一家。「碧血剣」から時は流れ、辮髪です。ボルネオに行った袁承志たちも、行かなきゃ辮髪だねえ、それともボルネオでも辮髪してるんだろうか?
 そのもとひ弱な息子帰鐘・・・「お母ちゃん、お家につれてってよ~~、一人じゃ帰れないよう」と泣きながら死んでいく姿が哀れを催します。演じた李泽锋は、このはじけっぷりが評価されて、「大唐游侠伝」じゃもっとはじけっぱなしの安禄山の息子をやってます。それにしてもへんな髪型。
イメージ 3