江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大秦帝国 その1

第1集

 チャンネルNECOの9月は、武侠ドラマ23をお休みして、「大秦帝国」を5回に分けて放送ということになりました。
 中国では51集の「大河ドラマ」それを日本で上下2部の映画にまとめ、それをまた5回に切りなおしてというややこしい経過を経たわけですが、さてつなぎはうまくいってんでしょうか?
 しかも、このドラマ51集は第1部で、全部で6部まで作る予定とか・・・う~~ん、さすが中国ドラマw

 テレビ放送を見た第一印象は、けっこう重厚なつくりだ、金もかけてるって感じ。導演が黄建中、音楽が趙季平ってことは「笑傲江湖」といっしょです。音楽にいつも「課題」のある中華なドラマにしてはしかりしたBGMでしたが、どうも戦闘場面のBGM(チャチャチャン、チャチャチャン~~)てのが「碧血剣」で聞いた曲のような気がする・・・

 話の流れから当然のようにおじさん、じいさま満載なのは、個人的にはうれしい。
 主人公の渠梁(後の孝公)を演じている侯勇っていうと、「赤壁」のいじられ魯粛、「浪士燕青」の根性なし徽宗ってイメージがあるんですが、今回は文武両道に出来過ぎほどの孝公を威勢よくやってます。しかし、いくらなんでも21歳のいうのはなあ、どう見ても無理だよ。

イメージ 1 今回の放送は吹き替え版。戦国春秋時代の中国の身分制度とかそれに基づく呼称とか、日本では聞きなれない言葉にずいぶん苦労しているなあとは思うんですが・・・
 やっぱり科白を聞いていて、首をひねらざるを得ないのも多い。
 一番ひっかかったのが渠梁が「私は若くて入隊し・・・」って演説をぶつけど、ここは原文は「渠梁少入軍旅」やっぱり「私は年端もいかぬうちから従軍し・・・」ぐらいなもんでしょう。だって今21歳w
 それと、「君主の命令だあ!」って怒鳴ってるけど、ここは「君主の命令である!」って言いきったほうが日本語としても、科白としてもおさまりはいいでしょうね。
 父上・・・公父 荧玉は阿大と呼んでる 
 君主様・・・国君 面と向かっては君上 
っていうようなそれぞれの身分とTPOで呼び方がころころ変わる中華な古装劇に四苦八苦してるのはよ~~くわかるんだけど、時代劇風のセリフ回しにところどころ今風のセリフ回しがはいるのには苦笑してしまった。

 カットの方は、それほど違和感はなかったけど、中文版をチェックするとやっぱり大ナタが入ってる。献公が戦場で毒矢を受けてから、渠梁を後継に決めるまでに延々と朝議やら巡察やらしてるんだけど、それはあっさりカット。まあ、51集を5分の1ぐらいにまとめていくには仕方ないでしょう。カットとしちゃ今のところ上出来の部類?

 ということで、私としては来週までに中文版で今回分をチェックしておこうかな。と、意気込みだけはありますが、どうなることやら。
 あれ?日本では完全版はでないんだっけ?