江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大秦帝国 その7

中文版 第14~20集 長いぞ~~

 求賢令を見て、秦に多くの自称賢人たちが集まってくる。彼らの扱いをめぐって紛糾する朝廷。窮乏生活を送る庶民たちも贅沢に飲み食いするだけの彼らに反感を持ち、秦の役人たちも自分の職が危うくなると反感を持っている。
 孝公は、160人以上集まった賢人たちを前に、彼らの適性を知るため金と令牌を与えるから国情を見て3ヶ月後に政策を持って戻って来いと命じる。すぐにも高官として迎えられると期待して秦までやってきた田常らは不満を隠さない。

 白雪や百里遥から直接孝公に推挙することをオファーされても、裏口入学はしないといかにも「商鞅」らしく、一般入試を選んだ衛鞅は、このやりとりを聞いて、孝公の度量に感服する。

 ところで、衛鞅が訪れた景監の館にいた彼の養女の名前が「令孤」w

 招賢館に集まったメンバーの中には、これを利用して秦国を混乱させようとする魏の人間なんかもまじっていたわけですが、あくまでも謙虚に賢人を求めようとする孝公の姿勢に、自害して果てたりしている。一方では、朝廷内の古くからの家臣や親戚一同は集まってきた者たちへの懐疑と自分たちの地位や権力への不安を募らせている。

 3か月の間、秦の隅々まで見て回った衛鞅は、山奥の村で夜伽に出された13歳の娘を義妹にして連れてぼろぼろの姿で薬(ほんとは木偏があります)陽に戻ってくる。女に縁のあるモテ男です。
 ようやく孝公に直接話をする機会を得るが、型どおりの王道をといて、期待していた孝公や胡散臭げな朝廷の面々を白けさせる。二度目は、今度は孔子老子を持ち出し、仁政をといて、また孝公を失望させる。
 三度目になって、ようやく衛鞅は、自分の見てきた秦の様子を元に法家の思想による国造りを持ち出す。彼の提案する「強秦九論」に感動した孝公は三天三夜国政改革「変法」について語り明かす。
 旧勢力は、上大夫のもとに「一大事」と集まるが、上大夫は孝公は父の「変法」から逸脱しないと見ている。

 ここで、少年赢駟(将来、玉ちゃんこと劉乃艺が演じる予定の孝公の息子)が登場。叔父の赢虔に武芸を仕込まれていますが、強い戦士になれとむりやりかわいがっていた白兎を殺させられている・・・

 孝公は、兄の同意も取り付けて、変法を実行することを決意。
 求賢令のよって諸国から集まった者たちをそれぞれ任官させるが、衛鞅は客卿にとどめる。
 一冬の間、衛鞅は館にこもって秦の国政改革案を練り上げ、孝公はそのために献公以来の旧臣を昇格させて国政の中枢から遠ざける。当然、反発はあるものの、お手並み拝見、どうせできるものかという雰囲気が朝廷に満ちている。

 春が来て、朝議が開かれると、客卿にすぎない衛鞅が首座につき、秦国改革をぶちあげる。蜂の巣をつついたような騒ぎになる重臣たちを論破した衛鞅を孝公は左庶長に任じるとともに、変法の責任者とし、逆らうものを切り捨てごめんの穆公の剣も与える。自責の念に駆られた孝公が白駝に作らせた「国恥」の石碑を前に、富国強兵と雪辱を誓う一同・・・盛り上げるBGM!!
 みんな黒い中に、ひとり真っ白な衣装の衛鞅・・・まるで喪服みたい目立つ。
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 孝公は、左庶長に任じた衛鞅に政府を開かせ、景監・車英らの新しい人材を集めて政権を一本化し改革を断行する。
 その政府の開府大典の日、孝公は衛鞅と同じ馬車で現れ、一同を驚愕させ、改革への決意を示す。しかし、ひしっと手を取り合ったまま入場しなくても・・・
 開府の第一として農業奨励、庶民も貴族も賞罰同罪、私闘の禁止など5項目を示し、いよいよ国政改革に着手する。朝廷が変わったことを示すために、柱を運んだものに報奨金を与える。(テレビではあっさり運んでますが、中文版では庶民はもっとあくどくしつこく運ぶ邪魔をしてますw)
 旧勢力の豪族たちは、上大夫甘龍のもとに集まるが彼は表向きは改革を支持し、自宅にこもっている。豪族たちは衛鞅が示した私闘の禁止など政策がうまくいくはずはない、と衛鞅の失敗を待っている。夏になれば水争いが起こり、それを収めらずに衛鞅も新法もおしまいだとたかをくくっている。
 夏の田植えのシーズンになると予想通り各地で水争いがおこる。
 今まで、特権的に水を利用していた孟、白、西の三族は下流に水を流さず、下流の部族との間に大規模な戦闘を引き起こし、ついには堰が切れて数千人の死人を出す。その争いに「国恥」の石碑を彫った石工の白駝も巻きこまれる。私闘に関与したものの処置に奔走する衛鞅。孝公は、現地にいる衛鞅を支援するために、太后に旧勢力への対処を求める。
 自分の一族からも死人や罪人を出した孟白西の三氏が衛鞅の元に抗議にやってくるが、それを公務の妨害として、強制労働に送り込む。
 他にも、衛鞅が白駝を訪ねるのが孝公が白駝の赦免を求めるのが先になっていたり、大規模な水争いの裏にあるたくらみを抑えるのは自分と公主に任せろと太后が言い、荧玉公主が3人の悪だくみを聞いたと衛鞅を訪ねるが証拠がないと追い返されるシーンなんかがカット。

 孝公と衛鞅が白駝の処置をめぐって論争している間、囚われたものたちの釈放を求める一団が衛鞅のいない現地の「幕府」に押しかけている。ようやく孝公を説得して戻った衛鞅は、県令を罰して法の平等を示す。

 700人以上を処刑する場面は多少カットになっているけど、ほぼ原形のまま。ただし、なんだか怪しげな人物たちが処刑場を見下ろして処刑が行われた後、どこかに向けて伝書鳩を飛ばしてた・・・

「兄弟」と二人が抱き合って、変法の断行を誓い合うのは20集のまんなかぐらい・・・

 しかし、ほんとよく手を握ったり、見つめ合ったり、最後にゃ抱き合ったりする人たちだ・・・兄弟って言ってもいろんなパタンがあるしなあ、そっちの気があったわけ?あんまり聞いたことないけどw