江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

黄日華版 碧血剣

碧血剣二つ目です

イメージ 1 85年のTVB製作の碧血剣。全15集VCD。
 なんですが・・・なんか、消化不良・・・
 これでダイジェスト版というわけではないようなんですが、なんだか話がとびとびで散漫。そのくせ、原作からカットしたエピソードをひょいとあったことにして登場人物の科白でカバーしてたりする。
 その上、そのセリフが字幕と普通語の科白が明らかに違う。いくら私でも、聞き取れる科白が字幕では別の科白になってる。もともと広東語だったのを普通語に吹き替える時にやらかしたわけでしょうが、どうせするなら字幕通りに吹き替えてくれないと・・・「中文聞き取りいい加減、字幕が頼り」人間には迷惑だ

 金蛇郎君が当時27歳の苗僑偉、袁承志が当時24歳の黄日華、李岩が当時21,2才だったという呉啟華で、この三人が男主角1号、2号、3号というところでしょう。みんな若いので、つるっとしてます。そのわりには、黄日華なんか押し出しが良すぎるって気もしますがw
 ところが、この李岩が青青に惚れてしまって、袁承志に惚れている青青のために身を引こうとしたり、ラスボスが太監パワー全開の曹化淳かと思いきや・・・李岩の墓碑の前で過去を振り返る承志、彼を探す青青という中途半端な場面で、おしまい~~

 なんか初めの方の金蛇郎君の話が丁寧に進められてた分、後の話がぎりぎり刈りこまれてしまった感じです。
 原作を読んで、話を知ってるってのが前提のようなストーリ展開ですなあw
 でも、男装の青青が何鉄手と結婚式まで挙げてしまったし、最後に玉真子と温家兄弟と曹化淳が結託したりとか、余分な話のほうがかえって丁寧に描かれたりしてるのにも、違和感はあるなあ。

 わたしの嫌いな金庸キャラで、周芷若と1,2を(勝手に)争っている温青青は、このドラマでもやっぱり~~
 温儀に「娘をお願い」と頼まれ、その上李岩にまで「青青によくしてやるんだぞ」とそれぞれいまわの際に頼まれ、その上ほんとに好きな阿九には去られ、青青の面倒を見るしかないところへ追い込まれた袁承志です。でも、最後の場面で袁承志を捜しまわっている青青のシーンでラストということは、青青とくっつけるのを避けたか製作者と思わず苦笑してしまいました。

で、一応演員表。
けっこう見覚えのある名前が増えてきました。

1985年TVB版《碧血剣
  
  袁承志---黄日華 飾 (黄日華版射鵰英雄伝 郭靖)
  金蛇郎君---苗僑偉 飾  (黄日華版射鵰英雄伝 楊康)
  温青青---庄静而 飾
  阿 九----毛舜筠 飾 (梁朝偉鹿鼎記 沐剣屏)
  袁崇焕---曾江 飾  (梁朝偉鹿鼎記 陳近南)
  温 儀----曾慶瑜 飾 (黄日華版射鵰英雄伝 瑛姑)
  何鉄手---陳秀珠 飾 (黄日華版射鵰英雄伝 程瑶珈)
  焦宛儿---商天娥 飾 (梁朝偉鹿鼎記 阿珂)
  李 岩----呉啟華 飾 (倚天屠龍刀 張無忌)