江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

封神榜之武王伐紂 その4

  27~40集

 臨潼関から朝歌まで、殷軍はもとより周軍にも多くの戦死者が出る。なんといってもこの戦いに関係した者を神に封じるという最終目的もあるわけですから、死んでいってもらわないと困るんでしょう。黄飛虎親子、土行孫・鄧禅玉夫妻など主だった登場人物も次々死んでしまった。
 
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 仙術を駆使してのラストバトルは、申公豹の口車に載せられた通天教一門の万仙陣を姜子牙とその師父やら師叔やら師兄たちが破る一幕です。その後破れた通天教主がそのまた師父の鴻鈞老祖に「師兄たちがいじめるんです~~」といいつけにいったりして、とても修行何千年という仙人には見えません。まるで、幼稚園児のけんかw

 

 万仙陣も破られ、あっという間に朝歌も落城・・・妲己はそれをなんとかしようとして、周軍の陣営に忍び込んで捉えられ、あえなく斬!申公豹は、元始太尊たちに捉えられて、北海の栓にされてしまった。紂王は、摘星楼に火をつけて死んでしまう。
 その後、周の武王が天下を納め、姜子牙が封神をするというエピソードで大結局。
 
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 封神榜(封神演義)の話には基本的にのっかっているようですが、きちんと全編を読み終わってないので、確信はありません。

 

 前後篇にわかれて、登場人物は同じ、俳優が一部変更なので、つい比べたくもなるわけですが・・・やっぱり俳優は風鳴岐山のほうがよかった。
 林心如の妲己は、全然らしくない。30集も過ぎてから、突然妊婦の腹を裂くとかいう妲己の悪行が飛びこんできましたが、それまでのストーリ展開からはまるっきりかけ離れてるし、不釣り合い。范冰冰の妲己なら、ずっとそういう悪辣な所業を重ねていて、それを嫣然と楽しんでいたんだけど、こちらの妲己はずっと世話女房できてたから、異様な展開になっていまった。妲己だから、その話を入れなきゃいかんと思ったんでしょうが・・・変だよ。
 呂良偉の紂王は、もう問題外としか・・・途中で馬夫が身代わりをするって話があるけど、そちらの「紂王@呂良偉」のほうがまだまし。とにかく、覇王らしいところがまったくない。ただのデレデレだめ亭主。
 このふたりとも、目の周りをまっ黒にしてて、メイクも見劣りがする。
 
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 黄維徳の武王も、子魚とのやりとりとか申公豹にさらわれて自力で周陣まで戻ってくる場面とかは「らしい」んだけど、どうしても「帝王」の器が感じられない。まだ周杰の姫発=武王だと、知恵が回らないふりをしてても「ふり」に見えるんだけど、こちらは「庶民のふりをしてる」んじゃなくて「庶民」そのものに見えてしまう。いいのか、悪いのかw

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 何はともあれ、武王は子魚も取り戻し、天下を掌中に収め、姜子牙は365人の神を封神し、やったね!と話は大団円。
 
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 どうも二つ合わせて80集というのが、長すぎた感じです。特にこちらの話の後半DVDの入れ替わり目にダブりも多いし、尺があまったらしい様子が見え見え。
 そのくらいなら、もう少し話を整理して、せめて前後篇60集くらいにしたほうがよかったんじゃないか?

 

 けっこう楽しく前後篇80集を見終わったんですが、できはやっぱり「風鳴岐山」のほうが上。CGだけなら、「武王伐紂」の方が多少は進化。ってとこでしょうか?
 でも、日本版でたらまた見るかも。