江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

神探狄仁杰第二部 その2

蛇霊

 二つ目のストーリは、14~29集までの全15集。
 第一部では、武則天から皇帝の位を奪還しようとした李氏の話だった。そのバックにあった蛇霊という組織の暗躍が第二部の最初の話「関河疑影」だった。
 で、これがその蛇霊の組織が壊滅するまでを描いています。
 
 なんだけど、だいたいが第一部からのつながりは無理に引っ張った感じがあったんですが、ここまで引っ張るかいというくらい引っ張りまくってます。
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 一つの地域をそっくりアジトにして、その山や地下に秘密の抜け穴やら仕掛けやらなんやらを作っていたり、連絡拠点を全国展開してます。そこまでの組織を作った目的は、当然国を自分のものにすることなんです。そもそも第一部の初めの話から、皇帝の位をゲットしたかった公主二人、王位を狙った皇帝の弟に息子、李朝の復活を狙う一味に、自分が皇帝になりたい女に老人とバラエティ豊かに暗躍しまっくています。
 なにしろ武則天という今までに存在しなかった「女帝」の時代ですから、彼女がありなら自分だって~というところ。けっこうそれはそれで面白いんだけど、あんまり同じネタじゃあきるよなあ。
 
 とにかく、狄仁杰とその命令で動いた李元芳たちの活躍で蛇霊のたくらみは露見、せっかくの仕掛けも潰されてしまいました。寺ごと武則天を暗殺しようとしたってアイデアはここでもありました。映画の専売じゃなかったんだねえ。
 包青天だと三侠五羲とかの元ネタがあるわけですが、狄仁杰については私は知識不足。でもまあ、講談ネタとかはあるはずなんで、こういう話にもなんらかの元があるのかもしれません。
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 皇帝の暗殺を未然に防ぎ、ついでに知ってはならない彼女の秘密にまで触れてしまった狄仁杰は李元芳とともに職を辞して田舎に引っ込むことに。
 どっかで聞いたことが・・・少年包青天第2部のラストでも皇帝の見られたくない姿を見てしまった包拯たちが職を辞して、流浪の旅に出るって話がありました。皇帝がその気になったら、どこに引っ込んでも結局一緒だと思うんですがねえ。
 
 ま、ともかくこの職を辞すことを申し出た狄仁杰の文章がすごい。「乞骸骨携家人帰田養老」・・・乞骸骨って~と調べてみたら、大臣が辞任するって意味だった。中国語の世界は奥が深いw