殺人陥阱

　18～44集の29集分。前回の完全な続き。
　とにかくこれで年越しでずっと見てきた「神探狄仁杰」のシリーズもおしまいです。
　結局１６０集以上あるの見てしまったけど、十分楽しかったです。

　さて、突厥（劇中では突勒）に嫁ぐ公主の一行の責任者を命じられた李元芳と曾泰、そしてなんとかして結婚から逃げようとするわがまま公主が洛陽を出発。

　この一行は、公主以外にも突厥の王位を狙って捉えられた二人と友好のあかしのどでかい金のお盆を携えて砂漠を行く。

　ところがこのお盆に仕込まれていた毒針で突厥の吉利可汗が死に、一行は命からがら突厥を逃げ出す。

　洛陽でも、狄仁杰が実は突厥の主戦派と内通していたという「証拠」が皇帝の元に届けられ、こちらも命からがら洛陽を脱出。

　狄仁杰は、前回のエピソードで解決した事件は実は皇帝に自分を殺させ、突厥の王位を奪おうとした計略だったことに今になって気付いたことを激しく後悔しています。

　皇帝から狄仁杰一行を捉え、突厥から戻ってくる李元芳と曾泰も職を解いて捉えよという命を受けた内衛の大統領鳳凰は、内心狄仁杰の無罪を信じていはいるものの、皇帝に命じられたまま敦煌を目指す。

　こうして、敵も味方もあっちからもこっちからも王仁杰の守る敦煌へ、そして突厥への入り口にあたる石国、隣国月氏国へと集まってくる。

　そして、狄仁杰の推理と李元芳の武功が発揮され、まず月氏国の王位簒奪を狙った陰謀が暴かれ、ついでに突厥の内乱も一気に潰され、もちろん狄仁杰の無実も明らかになる・・・というお話です。三つ子落ちはあんまりだとも思うが、推理ドラマのルールに外れてはいなかったようです。

　で、見てないとなんのことかわからんでしょうなあ。

　うまくレビューできないけど、おもしろかったんですよ、このドラマ。でなきゃ、こんなに続けて見られません。

　今回は、珍しく女性が大量に出現。
　如燕は李元芳と結婚前提のお付き合いをしてる。その李元芳を好きになって、ひたすらまとわりつく公主。
　珍しく狄仁杰にほれた未亡人。
　ついでに狄仁杰には３人妻がいることが科白で判明。今までそんな気配はなかったが・・・まあ、実在の狄仁杰には息子もいたらしいから、おかしくはないが、今までどこにいたんでしょうなあ。
　それに新たに皇帝の内衛の大統領になった鳳凰。

　ひょっとして狄仁杰５が作られると彼女たちがまた登場ってことになるんでしょうか？
　おじさん度高かったこのシリーズ、いっきょにおんなっ気が増えるのかもｗ

　このエピソードでは、公主の護衛として日本人の男女が登場。
　突厥と利害関係ないからと抜擢されたものの、だまされて捕虜を逃がしてしまい、それを挽回するために命がけの働きをする、という設定です。

　この二人、男は義直古麻呂と一応それらしい名前だけど女はなぜか「有則理恵」と思いっきり今っぽい。
しかも、服装は江戸時代もどき、武器はこの時代にはなかったそりのある日本刀、お互いを呼ぶ時は「くん」づけというきっかいさ。

　有則理恵を演じているのは日本の女優鈴木美妃という人。配音も彼女がしているんで、中国語は日本語っぽい分、日本語はぺらぺら。
　不思議なことに、彼女の日本語の科白では「有則理恵」なのに「ありみつりえ」。政治的配慮で換えられた「突厥」改め「突勒」も「とっけつ」
　日本語ならどうでもいいみたいですわ。

　この人、ＢＳでやってた中国めん街道（だっけ？）でレポーターやってたそうで、見たことがありました。

　日本の俳優で大陸でがんばってる人も少しずつ増えてきたんですね。日本人俳優の扱いもだんだんニュートラルになってきてもいるようです。今回の理恵ちゃんも「日本人役」の日本人というだけで、勘違いはあるものの別にバイヤスがかかっていなかったし、けっこういい役です。途中で腹きりでもするかと思ったけど、最後まで狄仁杰たちとともに正義を貫いてました。鈴木美妃も中国の古装劇の中で、微妙な日本人役をして、武芸の達人の役でアクションもこなして、大変だったろうなあ。

で、もって今回は見終わってから演員表チェック。やっぱりものすごいネタばれｗ

　　梁冠華　　飾　狄仁杰　　配音：梁冠華　　