江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

喬振宇版書剣恩仇録 その14

23~24集 ちょっと疲れてきたぞ

 六和塔に皇帝を監禁した紅花会一同、皇帝をいびって楽しんでます。
 
 ばたばたとあわただしい塔の上で、陳家洛と乾隆が兄弟として初めての話を交わしたわけです。
 でも、前回の時にはもう皇帝の方は弟だと知っていて、知らん顔してた。
 今度はもう知らん顔できない、という状況に追い込まれても、やっぱりおじさんはしたたかです。
 ちゃんとごまかすべきところははずさないからなあw
 
 弟陳家洛と紅花会一同が要求したのは、皇帝のまま満人から権力を漢人の手にもどせというもの。
 反清復明というようなお題目ではなくて、現実路線をとったわけですなあ。
 しかし、実際問題として、超スパイ国家だったらしい明朝が復活しても、一般大衆は困るでしょうなあ。それに、たとえ皇帝であるにしても、そんなアクションしたとたんに抹殺されてしまうのは確実でしょう。
 
 それにしても、ずっと続くモブシーン。文泰来が戻ってきて一人増えたw
 いつもいつもこんなに大勢であっちこっち出歩いているドラマってのも、珍しいかもしれん。
 
 六和塔に天山双鷹夫婦が登場、こういう次々に相手を倒しながら上に登っていくってシチュエーションは李小龍の映画のイメージが一番濃いんですが、映画でもドラマでもゲームでもさんざん出てきます。どこらへんが発祥?
 
 桁違いに腕が立って、我々じゃかなわんと周仲英がいうくらいなのに、家洛ってば簡単に相手してる・・・師父と同格の相手なのに、いつの間にそんなに腕を上げた?
 
 それにしても、陳家の兄弟が、協力して天下取りに乗り出す!という山場の場面なんだけど、どうもなんか盛り上がらないのよねえ。
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 ゆるい余魚同は「ふん~どうせ僕なんか~」とすねてたと思ってたら、今度は、顔にやけどの跡が残ったから人に会いたくないとぐちゃぐちゃ言ってて、うっとおしい。
 同じすねてるキャラでも、派手に皇帝いじめを繰り広げてる于万亭の方がいっそ筋が通ってるかもねえ。
 
 とにかくこの于万亭と年食った皇帝が主人公な今度のドラマですから、その分若いのに魅力とエネルギーが乏しいわけですか。
 だからといって、年長者二人がとっても魅力的ということもなく、ふたりして陰険な権力闘争にあけくれてる。
 若いのは、右も左もわからないまま、あっちへこっちへと振り回されてるだけだから、どうにもなあ・・・
 
 ついでに、このドラマ衣装があんまりよくないと思う。駱冰や周綺の色鮮やかな衣装はけっこういいなあと思うんだけど、後はもっさり。とりわけ紅花会が乾隆に着せたもっさりした「漢装」、ださださ・・・こぶとりじいさんの頭巾みたいだ。

 陳家洛が始終着ている白のだらんとした衣装も、なんかしまりがない。それ以上に、荒くれ男たちのなかに上品な物腰の貴公子一人と言うのが陳家洛のウリなのに、天山から戻って以後はこの白服の他は紅花会の面々と差別化が図れてない。
 皇帝の衣装もなんか安っぽいし、福康安なんか制服の他はお着替えなし?
 
 六和塔で陳家洛と再会した陳正徳がこんなに礼儀正しい口のきき方をするなんて、と驚いてますが、袁士霄のところでの修行時代をえんえんと暴走させてしまった結果、陳家洛の性格づけがずれてしまったんでしょうなあ。ま、原作じゃ、六和塔の場面まで天山双鷹と面識はなかったはずですが。
 
 皇帝を救えと六和塔を取り囲んだ白振や和坤、なぜかのこのこやってきた福康安たち。こっち側も大勢集まってのモブシーン。それなのに、集まっただけで解散なんてなあ・・・もったいないw
 
 犬がどう考えてもジャーマンシェパードだったのは、よかったんでしょうか?
 皇帝と陳家洛の関係をいつの間にか周知の事実になってますが、それでよかったんでしょうか?
 粘着質張召重が消えてますが、よかったんでしょうか?
   等と言いだすとキリはないわけですが・・・水増しした分の矛盾が後に行くほど目についてくるわけかと変に納得しつつ、24集。