江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大秦直道 その5

31~45集 イッキ~~~

 怒涛の一気見してしまった。
 だって、連休なのに足の爪が剥がれてるせいで、遠出できないし~積極的にじゃないけど、結果的に一気しちゃいました。
 ネタバレってますから、気になる人は画像下はパスね~画像のチョイスはもちろん趣味です(-^〇^-)
 
イメージ 5
 
 で、31~39集くらいまでは、冒頓の「妻」満珠が暗殺者として秦に送り込まれ、そこで冒頓の子どもを産み、蒙恬の部下大喜と結婚し、でも冒頓が現れて結局匈奴に戻っていくという話がバタバタと展開。

 この話とだぶって、父親とライバルの弟たちを排除した冒頓が単于となって、なんとか蒙恬に戦端を開かせたいと愛馬を寄越せ、霊公主を寄越せと無理難題をふっかけるが、直道工事完成のためには全てをこらえる蒙恬の話。
イメージ 4
 
 そして40集からは、いよいよ始皇帝が死んで、死体を連れた悪臭ふんぷんたる巡幸が続きます。
 
 胡亥を二代皇帝にしようと、趙高が李斯を巻き込んで、邪魔になる扶蘇と蒙家兄弟を排除しようと画策。
 損得勘定は得意のはずの李斯が、娘可愛さから判断ミスしたわけね。
イメージ 1
 でも、こういうシーン見てると、なんかいじめられてる娘をかばって、ぐちゃぐちゃ言ってる扶蘇を叩きのめしそうな気がするのは、狄仁傑見すぎたせいです~

 早速、李斯はとんでもないことに手を貸してしまったと後悔していますが、この人に限らず、その場その場では小利口なんだけど、大局が見えないってのが、このドラマの登場人物の特色ですな。
 
 「父皇」から死ねと言われたと、扶蘇はさっさと自害。李斯の娘もその後を追って死ぬ。
 なんとか、蒙恬を助けようとする霊公主、蒙毅それに冒頓だが、こちらは始皇帝扶蘇に殉死することで、忠義を貫こうとする。このドラマの中ではまだ「しっかりした」人物ですなあ。
イメージ 2
 
 けど、この二人がその気になってたら、かつもう少し大局を見る目があったら、直道に配備された兵力を使って、趙高と胡亥を排して、政権奪回も可能だったはず。匈奴蒙恬には一目おいているわけだし。「扶蘇がなぜこんなに死に急いだのかわからない」ってナレーションで逃げてますが、史実はどうであれ、ドラマとして一応の納得できる理由を付けるのが、脚本家の責任でしょうが。
 
 もっともこのドラマ、いらんところで昔の無声映画活動弁士みたいなナレーションが入ってくる。
 歴史的背景ならともかく、「蒙毅には、これがとんでもないミスだと気がついていなかった」みたいなナレはいらないって、見てりゃわかるんだから。
 
イメージ 3
 結局、生き残った蒙毅が「直道を完成させてくれ」という蒙恬の遺言を受けて、ボランティアで村人たちと共に直道を完成。そこで、霊児と結婚式をあげるが、そこには匈奴の王冒頓もいる。
 
 朝廷では、趙高がやりたい放題に暴政を引き、朝廷でも庶民の間でも怨嗟の声が上がっている。
 自分の権力を高めるには邪魔と蒙毅と霊公主を排除しようとするが、失敗。でも、匈奴への対策には蒙毅は必要と死んだ事にはしたものの、蒙毅はそのままになる。
 
 この結果、ラストシーンで直道を見てるのは二人かと思ったら、以後二人とも出番なし。せっかく蒙毅君、経験を積んで、使える男になってきたのに残念だねえ~
 
 趙高が自分に反旗を翻した李斯を殺害。胡亥も殺害して、自分が国を乗っ取ろうとしている。
 その趙高を裏切り、倒したのは、蒙毅の助言を受けた三代目皇帝子嬰。だけど、蒙毅たちは出てこない。
 せっかく直道もでき、趙高も倒したんだから、もう少し蒙毅と霊児に見せ場を作ってもいいのに、変なの。
 
 ラストは、またしても「中国民族の偉大な遺産」ナレーション。
 結局、組立は春秋淹城と同じですが、長すぎ。
 胡姫や満珠の話とかなくてもよかったんじゃないかい。
 最後の方になって、ようやくストーリー展開に勢いが出てきたけど、真ん中あたりは中だるみそのものだったしなあ。
 最初の方で伏線はっていた始皇帝と玉娘と趙高は実は幼馴染という設定も、始皇帝が死ぬ場面でちょろっと「ずっと恨んでた」でおしまい。せっかくの思いつきを生かしきれていない・・・もったいないねえ。
 
 とにかく、撮影は終了し、それなりにBGMもアテレコも入ってる。けど、絶対編集は中途半端で終わってるね、これ。でなきゃそういうレベルと思われちゃうよ~
 
 これも御蔵入りの理由がよくわからない。匈奴が登場しているせいかとも思ったけど、内容見る限りそんな差別的な扱いはしていない。問題があるとすれば、匈奴も秦も同じ夏が祖先という辺りか、逆に直道ができることで秦に飲み込まれてしまうことを恐れて親秦派の父親を排除した冒頓辺りか?
 
 も一つあるとすれば、これも古代の遺跡を観光資源として活用したことでしょうかねえ?
 春秋淹城との共通点というと、程皓楓以外にゃそれしかないと思うが?
イメージ 6
 まあ、想像の域です。
 いらいらしながら、結局全部見てしまいましたわ。
 
演員表
秦始皇      寇世勛
霊公主(霊儿) 楊 幂
玉 娘、胡 姫 叢 珊
蒙 武     狄剣青
蒙 恬     呉京
蒙 毅     李東学
扶 蘇     程皓楓
胡 亥     沈 泰
趙 高     毕彦君
李 斯     張子健
徐 福     張栄生
冒 頓     任天野
頭 曼     蘇 徳
満 珠     烏 蘭
李 賢     張 璇
大 貴     馬 強
大貴母     索 燕
韓 騫     周藝華
韓 成(趙成) 劉小溪
伊 丹     娜 拉
魏青山     趙中偉
王 綰     馬精武
吕 班     劉興盛
喬 女     蒋 靖
高漸離     王海平
淳于越     関景利
李 由     姜世卓
阿莫里     牧 人
野 狼     烏日嘎
沙 狐     郝 刚
阿 香     杜 瑜
里 正     石宝善
銀 玳     薩日娜
王 貢     鄧紫飛