江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

2012年版隋唐演義 その3

25~32集

 半分こしましたが、中国史に明るくない人間なんで、立派な感想はありません。単なる世迷言です。間違ってたら、教えてね~
 
 公金強奪犯の程皎金たちの身代わりになろうと、死を覚悟して、靠山王府に名乗り出た秦瓊だった。ところが、玉児が「私はこの人としか結婚しません」と言い出し、楊林にも気に入られて、十三太保として義子に迎えられる。
 
 玉郡主とともに誘拐事件を解決し、彼女との結婚、将来の靠山王の地位も約束されて、順風満帆。
 ところが、婚礼の贈り物として、楊林がかつて自分が倒した好敵手秦彝の遺品の鎧兜なんかを持ち出してきたもので、話は暗転。
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 殺父仇人とは知らずに、義父と仰ぎ、娘婿になってしまったことに大ショックを受け、早速靠山府を去ろうとする秦瓊に、もうあなたの妻と玉児も同行。それを養女だからまいっかと同行させる秦瓊・・・そういうもん?
 
 やってきた秦府では、それを知った母親は絶句、やっと真相を知らされた玉児も絶句。三すくみになってますなあ。
 
 秦瓊の母親の60歳の誕生日を祝おうと、単雄信たち盗賊仲間や羅成一行が次々と山東の歴城にある秦府目指して集まってくる。盗賊たちが集まってきていると知った楊林も一網打尽にしてやれと十二太保を率いて出張ってきて、山東は大賑わいです。
 
 北平王の一人息子羅成と盗賊稼業の単雄信たちの間に走る緊張!とか、それを煽り立てる程皎金とか、いろいろあったものの、46人が反隋で一致、義兄弟に。46人もいるけど、水滸伝より知らないのが多いんで・・・w
 
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 とにかく楊林と十二太保の追求を振り切って、歴城を脱出しなければならない一同。四十六人もいても、結局役に立ってるのは数人だけのような気がしますが・・・
 
 長安では、簫美娘が元陳国王の妹宣崋夫人、それに張麗華の妹朱貴児とともに、楊広を色仕掛けで思い通りに操り、自滅させて、陳国を再興させようと企てている。宇文化及は楊広後を考え、手を打っている。けど、パシリの息子宇文成都は父親の言動にいちいち驚くだけのマッスルおたくw
 この中の人、衣装を脱がすとほんとに逆三角形のマッスル体型で、見せびらかしたいのか、時折裸に剥かれて、父親に鞭やらトゲトゲ棍棒とかで打たれてます。けどなあ、その父親が西門慶父@金瓶梅の徐少強なもんで、変な方向に連想が働いて、困るわ。
 
 潼関をどうにか脱出して、別れ別れになっていた秦瓊の母たちとも再会、さあこれからどうしようか?そうだ瓦崗山に行こうとなったところで32集終了。
 
 ちょうどバラバラだった好漢たちが反隋で結集するという場面なんだからでしょうか、やたら演説をブツ場面が多い。隋唐英雄ではほとんどそういう役は張衛健@程皎金がやってましたが、こっちの程皎金は羅成と単雄信を喧嘩させようとしたり、迷惑かける一方。その代わり秦瓊が大演説をブツ!妻になった玉児も反隋に迷う夫とその仲間に楊広の父親殺しを告げて、反乱を起こせと焚きつける。まあ、よく演説をブツドラマですわ。
 
 それにこのドラマ、新版水滸伝のスタッフがはいってるそうですが、やっぱりアクションがいい。
 羅成の槍の扱いとか、隋唐英雄よりずっと華麗で、見ごたえありました。
 
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 衣装もクオリティ高め。女性のも悪くないんだけど、男性の衣装がいい。将来の悲劇的な死を前提にしてか真っ白な衣装が目立つ羅成も、華やかな王府の後継らしい衣装で見てて楽しい。しかし、歴城脱出場面で、秦瓊は真っ黒忍者衣装に黒マスク、羅成は白のマントに白マスクってのは笑った・・・
 
 このドラマは、隋唐演義の講談本を元ネタにしてると読んだ記憶がありますが、ときどきハリセンの音がパンパンっと入りそうな錯覚がします。善悪の区別がはっきりしてて、どちらも大げさなぐらいのキャラクタ設計になってます。
 「いいもん」が「悪もん」に追い詰められたり、ひどい目にあったりしても、見てるこちらが嫌になってくるまでは続けない。引き際がいいというか、ご都合主義というか、展開が早いというかw
 まったり、ゆったり楽しむにはちょうどいい感じです。