久しぶりの更新です。やっぱりなんだかんだと12月は忙しいです。
この映画は、狄仁傑之通天帝国の続編というか、前伝というか、番外編というか・・・そういうものです。
少年狄仁傑(そういや来年ドラマが出るんですねえ~)という感じでしょうか。
通天帝国とキャラクターが一部つながっています。
で、まずはキャスト紹介。
武則天が劉嘉玲なのは、前作同様。なかなかの若作りです。前回のぼってり眉毛に対して今回は細いつり眉毛。
キャラクターがかぶってるのは、ほかに主人公の狄仁傑、沙陀(忠)、王溥の三人。
狄仁傑の中の人趙又廷は私的には初めて見る顔でした。ちょっとモッサリ系で、将来の劉徳華とはちと雰囲気違うようです。
沙陀は林更新。神都龍王の時点では、医者で、武功はないです。
医者の王溥はマッドサイエンティストモロ出しで、これを陳坤がやってました。
美形な彼のファンが見たら、ひっくり返りそうなはじけっぷり。
主役の狄仁傑と主役2の沙陀を吹っ飛ばすくらいのインパクトありました。右側陳坤ってわかります?
もうひとり、ぱっと見誰かわからなかったのが、胡東。老けメイクで一瞬誰だろうと目をこすってしまった。
ヒロインの睿姫@揚穎(アンジェラベイビー)は思ってたより、古装がにあってました。
それで、今回のアクション担当が眉毛の薄い馮紹峰の尉遅真金。大理寺の役人として狄仁傑に振り回されつつも、互いに協力して、事件の解決していくというパタン。
で、お話は、これも日本で出そうな気がするんで、あらましだけ。
唐国内の不満を外に向けるために扶余との戦争が始まるが、海に出た唐の水軍は大蛸に襲われ全滅してしまう。というところから、スタート。
時を同じくして、都には半魚人のような化物が出没し、美女を襲う。
狄仁傑は唐朝廷を倒そうとする陰謀をどう暴き、この怪物をどうやっつけるのか・・・
てな、映画でした。
この唐の兵士たちの鎧姿が、まるで日本の鎧武者なんで、てっきり戦争相手は扶桑=日本かと思ったら、扶余なんです。
唐を内側から引っ掻き回し、天下を自分の物にしようとしているのは、「東島人」というわけのわからない言葉を話すご一同。
中華映画では、国内の少数民族への配慮から「敵役」は扶桑=東?=日本に限ってるかと思ってましたが、今回はそれもなし。どう考えても「東島」なら日本だろうと勘ぐっていたのですが、言葉も勝手に作ってるらしいし、唐に国を滅ぼされた恨みとかなんとかも言ってるんで、新開発の敵役のようでした。
徐克の映画ですから、画面いっぱいに特撮全開、通天帝国よりケレン味もアップ、とにかく賑やかな映画でした。化物、水中場面、海戦、美女と野獣、派手なアクション、それなりの謎解き、不気味な謎の集団等々・・・狄仁傑の反骨精神が発揮される場面もそれなりにありましたが、通天帝国ほどの悲壮さはなく、「童子尿」エピソードとかコミカルな部分もあって、薄暗さと緊張感で終始した通天帝国より、娯楽度アップしたように思います。
エンディングにちょこっとずつおまけが流れるんですが、ドラマの「蛇足」になってる部分と、狄仁傑のこれからの活躍のいろいろが紙芝居風に題名だけ次々と出てくる部分の二つがあります。この紙芝居を見てると、徐克氏、こっちの続編作る気があるんじゃないかと邪推。
それなりにおもしろかったですが、もう3D映画にこだわるのは大概にしてほしいってのも事実です。
演職員表
狄仁杰 趙又廷 趙又廷 受人举荐进入大理寺
尉遅真金 馮紹峰 馮紹峰 大理寺卿
沙陀忠 林更新 林更新 王溥大弟子
元鎮 金范 厳明 茶庄少東主,睿姫情郎
睿姫 揚穎 揚穎 神都官伎
霍義 胡東 李立宏 ----
王溥 陳坤 張磊 太医
唐高宗 盛鏨 商虹 皇上
▪ 制作人:施南生;王中軍;王中磊;陳国富;徐克
▪ 監制:陳国富;施南生;徐克
▪ 導演:徐克
▪ 編劇:徐克;陳国富;張家鲁