江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

鐘漢良版天龍八部 その6

37集~45集

 これで枯れ井戸に段譽が落とされたとこまで・・・

 基本的な筋立てがすっかり変わっていた于正版笑傲江湖に比べりゃ、この頼水清導演の天龍八部はかなり手堅く原作追っかけてると思います。
 脚本も大きな変更や破たんもない気がする・・・ただ、金庸先生自身の改編部分が実際に原作を読んだわけではなく、話に聞いただけなんで脚本の出来具合をしっかり評価ができないのが残念です。まあ、原作とかけ離れてたとしても、出来が良ければそれでいいんですが、私は。

 と思っていても、今回も何回か目をむいたり、お茶吹いたり・・・

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 少林寺決戦、やっぱり地味でした。でもまあ、動きはスピーディでこれといってダメなところもなく、それなりに見ごたえはありました。それにしても、裾ひるがえしてくるくる回るシーンが多いです。

 その後、慕容父子と蕭父子の対面、掃地僧の登場となるわけですが、なにがびっくりしたって掃地僧に名前があったってこと。思わず、座り直した~
 これも改編部分ではないかということですが、何のために?

 ちなみにこの掃地僧@高遠、頑固爺様風で好ましい・・・

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 続いて、二人の父親が出家・・・閉じこもってしまった父親に会いに行った蕭峯は割と簡単に会って別れをすることができ、僧房の前でずっと跪いてやっと会えたのは慕容復の方で、あれ~?

 鳩摩智に襲われた段譽を鍾霊が看病し、そこへ阿紫と游担之がやってくる話。この場面で、鍾霊は段譽から兄妹だと告げられてあっさり納得。

 西夏への途上で合流した木婉青、慕容復に捨てられた王語嫣、段譽が、互いの関係を整理する場面がけっこう力を入れて作られてるんです。
 それにしても、ひどい衣装だ・・・

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 この段譽はもとからずっと木婉青が好きで兄妹でなかったら、結婚していた、愛しているのは婉青一人。でも、いつまでもひきづっていてはいけない、思い切るしかないという立場。
 王語嫣はひたすら慕容復が好きだが、語嫣に愛情がないわけじゃないが、燕国復興優先の慕容復には届かない。段譽はそんな語嫣に感動して友人としてなんとか手助けしたいと考えていて、恋愛の対象じゃない。

 これまでの天龍八部と決定的に違うのはここですなあ。

 が、しかし・・・どんな悟りきったことを言っても、この段譽のキャラじゃ、まったく説得力はない。

 段譽が語嫣の望みをかなえるために自分が西夏の婿になるというも、愛する語嫣の幸せのため、ではなくて友達の幸せのため&自分は婉青以外の女性なら誰でも一緒だし、大理のためになるし~という理由。そういう計算高いのって、なんだか段譽らしくないですなあ。

 現在45分バージョンで45集。張P版は45分40集、その前の香港版は45分45集。54集はやっぱり長い。
 長くなった分、登場人物がああでもないこうでもないと会話してる場面が多い気がする。そこをもうちょっと整理したら、さっぱりすると思うんだが、なんかしつこい~と感じる場面も多い。

 武芸の効果としてのCGはそんなにひどいと思わないけど、今回ひどいのは風景。少林寺も霊鷲宮も山のてっぺん削って、画像貼り付けただけの武当山のまがい物で、昔のスーファミのCGクラス。情けなさすぎ。崖の上とか高いところのCGも、ここから張り付いてますって見え見え・・・情けない。もうちょっとなんとかしろよなあ~中華サイトによくへばりついてるネトゲのCG程度のクオリティもないんじゃない?

 さっきの場面で段譽と木婉青、鍾霊、王語嫣がそろってるんですが、目を引く美人はいないですなあ。この3人じゃ木婉青が一番美形なんでしょうが、彼女どちらかというと男顔で美女って感じ薄いし、王語嫣も鍾霊もすごい厚化粧だし・・・母親世代のほうがよほどきれいなのは、なぜ?
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